県連・民商の要請で「緊急借換資金」創設=埼玉
埼玉県は新しい借り換え制度「緊急借換資金」を創設し、11月2日から受け付けを開始。この制度は、複数返済の一本化や期間を延ばすことで、毎月の負担軽減を図るものです。
これまで埼玉県商工団体連合会(県連)や民主商工会(民商)が借り換え制度の拡充を要請してきたもの。会内では年末の資金確保、申請の手続きを始めています。
対象資金は県制度融資に限らず、信用保証付き融資全般(市も含む)。要件は直近3カ月の売り上げや利益が、過去3年間のいずれかの年と比較して減少していること。返済期間は10年(据え置き1年以内)。限度額は1億5000万円。金利は金融機関の所定利率です。
売り上げや利益が減少している業者が対象ですが、前年比較ではなく、過去3年間のいずれかの年との比較でよいこと、返済期間が7年から10年に延長されていることなど従来の制度から拡充されています。ただ、金利が金融機関の所定利率(年利3%程度)のため、現行の保証協会付き制度融資よりも高くなります。
金融課は、「借り換えるだけでなく、年末資金も一緒に借りることができる。銀行との間で条件変更をしていたとしても申し込めるし、税金滞納があっても相談に乗ります」と積極的な姿勢を示しています。県連・民商は年末に向けて積極的に活用しようと呼びかけています。
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