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家賃滞納で融資断られたが、交渉して実現
岐阜・西濃民主商工会(民商)は緊急保証を活用し、県のセーフティーネット資金の借り入れを実現しています。
Mさん=アパレル=は5月8日、150万円の融資を実現しました。Mさんは、長期にわたるアパレル業界の衰退とともに、売り上げの減少に歯止めがかからず、08年度は初めて1000万円を大幅に下回りました。この3年間連続で所得がマイナスとなり、所得税の申告はなく、消費税が還付されていました。
家賃の値下げ交渉をしながら商売を続けていたMさんは、商工新聞の「困難を乗り越え融資実行」の記事に励まされ、緊急保証を申し込みました。
しかし、銀行と保証協会は融資を拒否。Mさんから相談を受けた民商の仲間は「再度、自分の思いと経営努力をしたことを銀行に伝えることが大事」とアドバイスし、Mさんはもう一度、銀行に出向きました。
担当者は家賃の滞納を理由に「融資はできない」と話していましたが、「融資を受けて好きな商売を続けたい」と思いをぶつけました。その熱意が伝わり、銀行は保証協会に連絡。保証が承諾され、融資が実行されました。
期限後申告でも
坂井伸子さん(仮名・51)=飲食=は4月30日、300万円の融資が実現しました。坂井さんは一昨年の大雨で店舗が水浸しになり、備品設備の取り替えが必要でしたが、資金のめどが立たないままでした。
そんな中、常連客の一人で三重・桑名員弁民商の会員から緊急保証を活用できると聞き、早速、西濃民商に相談。何度も足を運んで書類を作成しました。
被災した07年度が無申告でしたが、期限後申告しあきらめずに書類をそろえて認定を受けました。銀行へも3、4回と足を運び、融資にこぎ着けました。
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