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トップページ > 金融のページ > 融資制度 > 全国商工新聞 第2807号 11月19日付

金融 融資制度
 
年末融資 制度融資を積極活用
民商のアドバイスで資金を確保

 年末を控え、資金繰りが大変な時期を迎えます。全国の民主商工会(民商)は自治体の制度融資を積極的に活用しようととりくみをすすめています。事業計画をしっかりと立て、将来の経営展望を語ることが重要です。融資が実現できた各地のとりくみとともに、資金使途のチェックポイント、融資を受ける心構えを紹介します。


▽融資を受ける心構え
 1、融資を受ける目的、経営の見通し、返済計画について説明ができるようにしておく。
 2、自分の商売の実態を正しくつかみ、その特徴を説明できるようにしておく。
 3、借り入れを安易に考えるのでなく、自分の事業に有効に生かされているかどうかを心がける。
 4、返済日までに毎月確実に返済することが信用をつけるうえで決定的です。
 5、返済が予定通りにできない事情が生じたときは、返済日前に班、支部、民商に相談する。
 6、融資を受けるうえでも自主計算は不可欠です。
  『新事務局員テキストから』(全商連)

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無担保・無保証で実行
北海道・旭川民商の会員 相談してよかった

 北海道・旭川民商の山田信男さん(仮名・32歳)=飲食=は10月30日、100万円の融資が実現しました。山田さんは7月に旭川市の旭山動物園のすぐそばで「オーガニックレストラン」をオープンしたばかりです。
  地元農家と契約し、その日に使う食材は自ら農家に行き、自分で摘んで店に出すというこだわりを持っています。ダイレクトメールで民商のことを知り、10月に入会しました。
  冬季期間の集客に不安を感じ、新たな食材を求める計画のなかで、運転資金を希望しました。民商と相談し、開業後の収支・返済計画を立て北海道保証協会旭川支所に行ったところ、開業後2カ月の内容を見て「これなら」と後押ししてくれました。
  金融機関では保証協会で話をしてきたことと、収支内容、返済計画を確認。当初、北海道の事業活性化資金の創業貸付を希望していましたが、商工会のあっせんが必要になることが分かりました。手続きが大変になり、「同条件での融資はないか」と金融機関に問いかけると、「北海道の経営安定化資金の一般貸付が内容としてベスト」と判断され、見事に融資が実行されました。同貸付の条件は経営経験を問わず、無担保・無保証人。自己資金要件はなく、保証協会が100%保証します。山田さんは民商の迅速な対応に「相談してよかった」と話しています。
  民商では「年末に向けての融資の相談は気軽に民商へ」と呼びかけを強めています。

仲間と一緒に交渉
愛知・天白民商の会員「民商ってすごい」

 愛知・天白民商の平山隆さん(仮名・49歳)=販売促進=は10月10日、150万円の融資が実現しました。平山さんはコンピューターでのデータ入力や企業の広告宣伝を含んだ販売促進の仕事をしています。銀行に融資を申し込みましたが、断わられ、「自分のような業種は借りられないのかな」とあきらめていました。その時、ポストに入ってきたのが、民商のチラシでした。
  早速、入会し、愛知県保証協会に9月25日、商工業振興資金を申し込みました。ところが、県保証協会の担当は「内職であっても人材派遣をやっているのなら許可がいるのではないか」と電話をかけてきました。
  平山さんは10月1日、民商の仲間と一緒に同協会に話しに行き、「人材派遣業の販売促進の仕事はしているが、本人は人材派遣業者ではないので、内職の許可はいらない」と話すと、担当者は労働基準監督署で調べて許可がいらないことを確認し、融資が実行されました。「自分一人で何回銀行に行ってもダメだったが、民商の仲間が一緒だったので、きちんと話ができた。民商の力ってすごい」と平山さんは喜んでいました。

 
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