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民商で相談し融資実現次々「挑戦できる」と大喜び
民商で相談し融資実現次々「挑戦できる」と大喜び |
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融資の相談が相次ぐ香川・小豆島民主商工会(民商)では2人の会員が仲間とともに粘り強く訴え、融資を実現しました。「これで仕事にも打ち込める」と喜んでいます。
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「やったぁ」と大喜びの三木さん |
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「もうひとふんばり頑張るわ」と喜ぶ坂口さん |
融資が実現した一人は坂口市郎さん(68)=そうめん製造=。
県の小規模企業特別融資(無担保・無保証人)を申し込み、7月4日、200万円の融資が実行されました。
工場でそうめん作りに励む坂口さんは「うちのそうめんはコシが強うてうまいで。わしら夫婦は少し足コシが弱ってるけど、もうひとふんばり頑張るわ」と冗談も飛び出し、うれしそうにしていました。
病気のりこえ商売を続ける
坂口さんは昨年夏、旅先で倒れ、救急車で病院に運ばれました。
胆のう炎と診断され、即入院。その日からそうめんの生産はストップしました。
約1カ月後に退院しましたが、その後も療養が必要で、3カ月近く仕事ができませんでした。秋から春にかけては、そうめんの最盛期で、坂口さんは大変な打撃を受けました。
それでも取引先からは注文が入り、知り合いの同業者からそうめんを購入して応えたこともあり、支払いに当てる資金が必要になりました。
6月に融資を申し込むと県の担当者が工場を訪れ、面接。帳面や決算書を示して実情を詳しく説明したところ、よく理解してくれました。保証協会や金融機関の審査で融資が振り込まれるまで1カ月ほどかかりましたが、坂口さんは無事に支払いを済ますことができました。
不漁に負けず前向きに考え
三木勇さん(56)=漁師=も7月20日、国民生活金融公庫(国金)から200万円の融資が実現。
「網を買うのに200万円ほどいるんや。漁連がごっついしぶいんや。融資が受けられんやろうか」と民商に相談しました。
3年分の申告書と決算書を見ると売り上げは大幅にダウン。所得も半減近い状態でした。「海の栄養状態が悪く、乱獲もたたって魚が減ってしもうた。漁師は経営難と後継者不足でだんだん減ってきている。漁業の将来が不安や。捕れる魚の種類を増やすため新しい網の購入と新しい許可を取得したい」と前向きに考えました。
役員を交えて相談し、県や町の制度融資は漁業が対象になっていないものの、国金は対象になっていることが分かりました。
早速、新しい許可を取得し網を購入して操業した場合の収支見通しをパソコンで作成し、7月に国金に申し込みました。
面接があって1週間後、三木さんは民商の事務所にやってきて「200万円の融資決定がきたで!やったぁ。半分ダメもとの気持ちがあったけど、これで挑戦できるわ」と大喜びでした。
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