消費者金融2社130万円 過払い金とり戻す=長崎・島原
長崎・島原民主商工会(民商)のHさん=土木建設=は先ごろ、消費者金融2社から130万円の過払い金を取り戻すことができました。Hさんは知人や取引先などに「民商っていいところよ。あんたも入らんね」と宣伝し、さっそく一人が入会しました。
長い間消費者金融会社への返済に苦しんできたHさん。生活を切り詰め、運転資金にも四苦八苦しながらなんとか返済してきましたが、いよいよ滞り、かかってくる電話の督促にも悩まされるようになりました。
弁護士に相談しようかと考えましたが、費用がどのくらいかかるか見当もつかず、「今の自分には何十万円も払えるお金もない…」と悩んでいました。
知り合いに悩みを打ち明けたところ、「民商に相談してみんね。なんとかなるかもしれんよ」とアドバイスを受けました。
「申し訳ないけど、初めは民商? どうせお金を取られるのでは、とまったく信用していなかった」と話すHさん。しかし、背に腹は代えられぬと意を決し、知り合いに事務所の場所を尋ね、昨年11月に相談しました。
一通りの話をしただけで、「これは過払いの可能性がありますね。裁判に訴えて取り戻しましょう」と言われました。
一番感動したのは「もう払う必要はないですよ。あなたは十分すぎるほど苦しんだ。もし督促があったら、民商に相談しているので取引履歴を早く送ってくれと言い返すように」と、親身になって自分の気持ちを理解してくれたことです。その場で民商に入会し、学びながら訴状を作成。事務局と一緒に裁判所に行って訴状を提出しました。和解が成立し、最終的には訴訟額の7割超を取り戻し、納得のいく結果を得ました。「電話が鳴るたび不安だったのがうそのように晴れ晴れとした気分で、仕事にも身が入るようになった。事務所の近くに来たら顔を出すようにしている。民商はすごい」と確信を深めています。
全国商工新聞(2011年8月29日付)
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