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SFCG破産に怒り・泣き寝入りしないの声
「過払い金を返せ」―。民事再生を打ち切り、3月24日に破産手続きに入ったSFCG(旧商工ローン)に怒りが広がっています。民事再生の申し立て直後、大島健伸元社長は駆け込み的に莫大な財産を隠したと指摘されています。一方で過払い金返還訴訟や特定調停、和解金の支払いなどは止まったまま。「泣き寝入りはしない」と被害者は声を上げています。
過払い金返還の裁判が中断 神奈川・建設関連=Oさんの決意
SFCGが350万円の過払い金返還を認めていた神奈川=建設関連=のOさんは、3月4日の裁判で支払い期日や条件を決め、最終的な決着がつくところまで話が進んでいました。
ところが、SFCGの破たんで裁判は中断。「過払い金はどうなるのか」と、あわてて横浜地裁や藤沢簡易裁判所に問い合わせてみると「裁判は中断になっている」とのこと。東京簡易裁判所の相談窓口のフリーダイヤルを紹介されたOさん。電話では「裁判所から書類を送ってきますので、待ってて下さい」と言われただけで、何もできずにもんもんとしています。
Oさんは12年前に独立開業。「取引先から入金をちょっと待ってくれと言われたり、仕事が予定の半分になったりしたときは明日、あさってに100万円、200万円の資金が必要になることがある。銀行では貨し渋られ、SFCGに頼らざるを得なかった」と言います。
今回の破たんでOさんが納得できないのは、大島健伸氏が社長を辞任した3日後に、SFCGが民事再生を申し立てたこと。「タイミングが良すぎる。計画的な倒産と見られても仕方ない。私財を吐き出して過払いを払うべき」と憤りを感じています。
SFCGの子会社「アセットファインス」(アセット)との特定調停もどうなるか、不明です。
Oさんは07年10月、不動産会社から工事代金を支払ってもらえず、SFCGが代金分を融資し、不動産会社が返済するという「ファクタリング商品」を契約しました。
しかし、不動産会社の返済が滞ったため、昨年夏、「アセット」はOさんに670万円の返済を求めてきました。「冗談じゃない。話が違う」と、わらをもすがる思いでインターネットを検索。民商を探しあて、入会しました。
仲間のアドバイスで11月に特定調停へ。裁判所は「債権譲渡書がある550万円は不動産会社から回収すること」とし、書類のない120万円はSFCGの過払い金と相殺することを「アセット」も受け入れました。
「ようやくここまでこぎつけたのに、なぜ破たんなのか。でも、泣き寝入りはしない。過払い金を取り戻すまで、民商の仲間とたたかう」とOさんは決意しています。 |
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