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異業種交流 「こと・わざ・たねの会」=名古屋西部民商
商売アピール 仕事融通も
「こと、わざ、たね」を語り合った異業種交流
「経営対策に力を入れて、会員同士の交流や仕事の協力を進めよう」-。名古屋西部民主商工会(民商)は2017年の総会方針に基づいて、新たな異業種交流の挑戦「こと・わざ・たねの会」を始めています。昨年秋に2回開催し、今年1月末には3回目を予定。学びと交流の輪を広げています。
新たな異業種交流の発端は、経営対策部会の議論でした。
「会員同士の仕事上での交流が少ない」「民商の仲間同士で、お互いに仕事・事業の内容を知ることができたら、仕事を回すこともできるのでは」「厳しい中で、お互いに助け合うことができないだろうか」「仕事がない時に、手伝ってもらうことができたら」…。
そんな議論を重ねる中で出てきたのが「異業種交流会の開催」でした。次に話題になったのが、その「ネーミング」。「単なる異業種交流では面白くない。もっと楽しい名前はないか」。そして生まれたのが「こと・わざ・たねの会」でした。
タネを明かせば「異(こと)、業(わざ)、種(たね)」と異業種を別の言葉で言い表したものですが、‘異なる職業の人たちが、技を学び合いながら、仕事おこしや地域活性化のタネをまいていく’もの。新しい異業種交流にピッタリの名称でした。
民商の常任理事会で、会員に声を掛け、参加者を集めることを確認。
1回目(10月19日)に集まったのは設計、内装、塗装、電気工事、造園、大工、左官、溶接、居酒屋、酒店、ガソリンスタンド、介護施設と、多彩な14業種14人。
経営対策部長の森雅欣さん=溶接=のあいさつに続き、設計の関口啓介さんの司会で、参加者が自分の仕事内容も含めて自己紹介しました。
名刺交換後、司会の関口さんが「自分の商売の『3年後のビジョン』を考えて発表しませんか」と提案。それぞれが発表しました。
参加者からは「息子にどのようにして、継承するかを考える3年間」「自分しかできないこと、特徴をどのように打ち出すかが課題」「電力が自由化された。それを生かす事業を広げたい」などの発言がありました。
介護施設を経営する会員が「高齢者の方から、『庭木の剪定や手すりの設置など自宅の改修を相談できるところがなく困っている』との相談が寄せられている」と話すと「それこそ民商の仲間で対応できることではないか」との意見が出されました。
2回目(11月24日)は9人の参加で開催。初回の宿題としていた「自分の商売・事業のアピール」を出し合い、意見交換しました。
関口さんは「民商の仲間同士、もっと交流して仕事・事業を助け合える関係をつくりたい。建設的な意見を出し合い、前向きに考えることを大切にして、お互いが、人柄や事業内容など知り、信頼と信用を得て、協力できる関係ができればと思います」と話しています。
2018年の年明け開催は1月26日。経営対策部会は「もっと多くの仲間に参加してもらえるように、誘い合って開催しよう」と話し合っています。
全国商工新聞(2018年1月8日付) |
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