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  トップページ > 経営のページ > 異業種交流 > 全国商工新聞 第3149号12月22日付
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異業種交流
 

地域振興に役割発揮を

大学農学部などの協力・後援で商工交流会=山形

 山形県商工団体連合会(県連)は11月16日、「地域から変える・育てあう地域力」をメーンテーマに、山形大学農学部で商工交流会を開き、県内の会員、読者120人が集い交流しました。

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120人が集い、地域と中小業者・商売を語り合った山形県連の商工交流会

 基調報告した遠藤強県連会長は、アベノミクスの正体を暴露するとともに、小規模事業者が地域で果たしている役割を強調。「伝統、歴史、人材も含め地域が内包している力をあらためて見直し、経営力アップを図っていこう」と呼びかけました。
 山形大学農学部の全面的な協力を得たこともあって、西澤隆学部長が「地域振興と産学連携の役割」と題して講演。産学連携の具体例とともに、地域振興で大学が果たしている役割を強調しました。
 太田義郎全商連副会長は、制定されたばかりの小規模企業振興基本法の意義と地域振興の方向性とともに、民商・全商連の役割について講演しました。
 県連副会長の3人がパネリストとして、商売と業界の動向、課題などをディスカッション。看板製作を行う山形民商の佐藤弘会長は「モルタルを使った立体的な看板製作に挑戦している」、機械装置の設計をしている鶴岡民商の菅原健一会長は「会員からの要望でせんべい焼きやそば打ち機を作り、下請け脱却をめざしている」とそれぞれ前向きな経営努力を報告。木型製造の酒田民商の渡部実会長は「取引先の信頼を大切に、ミリ単位の精度で確かな仕事をしてきた」と心掛けていることを話しました。大田副会長から「これらの素晴らしい技術を地域に生かしていく道を考えよう」と激励があり、活発な討論をしました。

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自慢の一品が並んだ山形県連の商工交流会の物産展

 会場では、農産物の即売を含め、会員の製品、商品など27点を工夫を凝らして展示。「見て、聞いて、学べる」楽しい交流の機会となりました。
 交流会開催に当たり、鶴岡民商の現地実行委員会は5回の会議を重ね、山形県、鶴岡市、三川町、庄内町から後援・メッセージ、鶴岡信用金庫の協賛をもらうとともに、庄内農民連、産直センターの協力も得ることができました。
 参加者からは「どの顔も生き生きとした顔ばっかりだった」「あらためて交流会の大切さが分かった」「今度は山形市でもやろう」「この力で組織拡大もさらに頑張れる」などの感想が出されるなど、大好評の交流会となりました。
 交流会後、山形大学農学部企画室から、「さっそく、産学連携協議会に2人から参加申し込みがあった。民商はすごいですね」とのうれしい連絡が入りました。

「グローカリズム」に確信の学習会=奈良・葛城

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未来を見据えた葛城民商の「グローカリズム」学習会

 奈良・葛城民主商工会(民商)は7日、「グローバリズム・グローカリズム」の学習会を開き会内外から25人が参加。若手業者らが未来を見据えた視点を学びました。
 全国商工団体連合会発行の「グローバリズムからグローカリズムヘ―小規模企業振興基本法をどう生かすか―」(第1回理事会で駒澤大学の吉田敬一教授が行った講演)をテキストに、日本が進めようとしている「グローバル化」がアメリカ追随の大企業中心戦略であることを学習。このままグローバル化が進むと職人の知恵や技術が継承できなくなること、コスト追求で生産拠点が日本から離れ、産業が空洞化していくことなど実例が出され、小規模業者が減り続けている日本の現状を学びました。
 また、これからの日本はマイスター制度のあるドイツや大店法があるフランス、職人組合が強いイタリアなど、小規模業者数が増加している中部ヨーロッパなどに学び、「グローバル化」から地域の特性を生かした「グローカル化」にしていく必要があるという提案に参加者も納得。6月に成立した「小規模企業振興基本法」を生かし、民商が自治体へ政策提案をすることや、地域から情報を発信することの大切さを学びました。
 参加者は「グローバル社会と言われているが、政府が進めていることはとんでもないと分かった」「グローカルという言葉は聞き慣れなかったが、グローバルに考えてローカルに行動する方向が小さい規模の事業所が生き残る道だと思えた」と話していました。

「私の商売自慢」ニーズつかみ顧客獲得=兵庫

 兵庫民主商工会(民商)経営部会は11月21日、「私の商売自慢」と銘打って異業種交流会を開催し40人が参加。3人のパネリストが自分の商売や生きざまについて熱く語りました。
 最初に、市場で「いちばぎゃらり ゆか」を営む玉川ゆかさんが発言しました。「もともと布団店を経営していたが、店の前で井戸端会議をする人におしゃべりの場を提供できれば」と喫茶ができるギャラリーを始めた経緯を紹介。展示してくれる人を探す苦労、開始20年で3000人にもなるという顧客名簿を作り、写真が好きな人、絵画が好きな人などリスト化して案内を出していると工夫を話しました。
 洋菓子店「びすきゅい」の平田茂さんは「フルーツが好きで毎朝市場に行き、休日には産地まで足を運び研究している」と報告。「店売りを重視し、インターネットでの一時の受注に踊らされない、地に足をつけた経営をしている」と話しました。
 「エステティックサロンоhana」の明石美保さんは「毎年自己投資を行い、誰にも負けない技術を追求してきた。理容の免許も取り、手軽な眉カットを売りに顧客層を広げてきた」と経営努力を語りました。また、空き時間にタオルを使った商品を作って販売するなどの工夫も紹介。参加者の共感を得ていました。
 参加者からは「3人の話に共通するのは、繁華街でなくても、地域の人たちのニーズをよくつかみ、顧客としてうまく取り込んで商売につなげていること。自分の商売、まちが大好きであるからこそできることだと思う」と感想が出されました。

全国商工新聞(2014年12月22日付)
 

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