こだわりの経営に感動 料飲業者の交流会=大阪
大阪・吹田民主商工会(民商)は7月28日、第4回飲食店経営交流会を、創作料理「陽氣楼」(代表 Fさん)で開催し、4人が参加しました。同交流会は「夜のオリエンテーリングin江坂」(2014年3月)をきっかけに参加店同士の交流を図ろうと始まったもので、今回で4回目。
Tさん=飲食=が「消費税増税に苦しみながらも、売り上げを維持するためチラシを配布し、会社への営業訪問を行っている」と発言したのに続き、Fさんが自らの経営の工夫について報告しました。
和食・洋食業界で30年間修業を続けてきたFさんは、学んだことをノートに記している勉強家。独立して3年になりますが、いまでもそのノートを振り返っています。
料理のこだわりは、「その日に仕入れた食材をその日に出すこと」。特にお客から人気なのが魚料理で、「産地にこだわらず、その日の最高の魚を出入りの業者に届けてもらっています」。納得できない場合、魚を持ち帰ってもらうこともあるとか。
お酒にもこだわり、料理の味をひきたてるものを自ら選んで提供。おまかせの注文があれば、メニューに載せていないとっておきの料理を即座に出すのも人気の秘密です。
お店は3階に位置していますが、側面がガラス張りのため江坂公園が見下ろせ、最高のロケーション。夜は素敵な雰囲気をかもし出し、大人の隠れ家的なお店となっています。
開業にあたって、1週間にわたり、人がどこからどこへ流れていくのか、周りの飲食店の種類はどうなのかなどを実地調査。チェーン店が多いことが分かり「マニュアルではない、個性を生かしたサービスを提供できる店づくりを考えた」と語りました。
報告を受け、参加者から「徹底した料理へのこだわりに感動した」「店の立地や他店の出店状況もしっかり調べているのもすごい」などの感想が出されました。
Fさんは、「民商では税金のことをいろいろ教えていただきましたが、きょうは楽しく交流させてもらいました。ぜひ、みんなで一杯飲みに行きたいですね」と笑顔を浮かべました。
全国商工新聞(2014年9月1日付) |