異業種交流会に50人 商売のヒント多彩に=兵庫
商売の工夫や思いを仲間から学んだ兵庫民商の異業種交流会
兵庫民主商工会(民商)経営部会は12月1日、異業種交流会を神戸市内で開催しました。「商売のヒントをつかみたい」と民商内外から53人が参加。パネルディスカッションやブース展示などを通じ、商売への思いや工夫を交流しました。
パネルディスカッションにはドッグフードの製造販売業、プラスチック加工業、弁当製造販売業を営む3人の会員がパネリストに。開業10年目で無添加の安全なペットフードを製造販売しているパネラーは、「無理な営業拡大はせず、口コミで商品のよさが広がっている。創業20年で売り上げ100倍を目標に販路を広げている」と発言しました。
プラスチック加工のパネラーは、阪神淡路大震災で工場が全壊した経験に触れ「途方に暮れたが丁寧な対応で顧客を獲得してきた」と話しました。
弁当製造販売業のパネラーは「1000個のお弁当の注文を受けたときもすべて手作りで対応している」とこだわりを発言。パネリスト3人が共通して「商売は人とのつながりが必要」と話したことに「自分にも知り合いが知り合いを呼んでくれた経験がある」と共感が広がりました。
パネルディスカッション後に開かれた交流会では、「技能や技術が大切な職種では事業継続が困難」(建具)、「現在の入札方法は、単に安いだけのところが選ばれがち」(建設)など業界の苦労が語られました。参加者は「それぞれの工夫や悩みが聞けてよかった」「地域でのつながりが大切と実感した」と話していました。
会場では物販、製造、サービスなど9店舗が出展し、名刺を交換しながら商品をアピール。手彫り印鑑や青汁、アロマなど多彩なブースでにぎわいました。また、会外から参加した若いお弁当屋さんが民商の元気さに感動して読者になるなど、つながりも広がりました。
全国商工新聞(2014年1月6日付) |