異業種交流会 商売と地域の展望語る=福岡
地域と商売の展望語り合った福岡県連の交流会
福岡県商工団体連合会(県連)は11月10日、地域と商売の展望を語り合う「対策交流会」を北九州市内で開催し、県内の民主商工会(民商)会員ら約40人が参加しました。毎年行っているもので、この1年間に取り組んできた異業種交流や住宅リフォーム助成制度創設の運動、商売の工夫などについて語り合いました。また、消費税増税やTPP参加阻止の運動を強めることなどを確認しました。
経営対策部長の主催者あいさつに続き、基調報告では、全商連の日本版・小企業憲章(案)に触れながら、「世界の流れは小企業を大事にした育てあう経済の方向に向かっている。地域内経済循環を呼びかけている民商の運動はその流れに沿うものだ」と強調。その上で自治体政策を前進させるために中小企業振興条例の制定、住宅リフォーム助成・商店版リフォーム助成制度の創設、自然エネルギーの担い手となることなどを提起。同時に消費税増税反対運動などの発展のため、さまざまな団体との共同行動を発展させようと呼びかけました。
この1年間の活動報告では、「料飲街の活性化をめざし、夜のオリエンテーリングに取り組んだ」(八幡西民商)、「商店街活性化資金を活用した新しい祭りに取り組み、商店街全体が活性化している」(福岡民商)、「住宅リフォーム助成は経済波及効果が大きい。店舗のリフォームも使えるように改善させた」(直鞍民商)、「異業種交流会は新しい商売の可能性と人のつながりを広げる」(筑紫民商)などの発言が相次ぎました。
「名刺維新」と題して報告した粕屋民商の三反田潤さんは「名刺は開封率100%のダイレクトメール」「名刺交換は無条件で自分を売り込むツール」と強調。ビジネスチャンスを広げる名刺の無限の可能性について、自身の経験も交えながら、活用を訴えました。
まとめ報告をした副部長は「地域経済なくして私たちの商売は成り立たない」と訴え。消費税増税反対などの運動とともに「民商を大きくし、元気を出して頑張っていこう」と結びました。
全国商工新聞(2013年12月2日付) |