商工新聞連載「商売書いて見るトレ」で商工交流会=大阪・吹田
大阪・吹田民主商工会(民商)は9月22日、本紙7面連載の「見る太クンの商売書いて見るトレ」を題材にして、商工交流会を開きました。9人が参加し、「どんな人に来てほしいのかを明確にアピールすることが大事」「自分は自分、人は人と思っていたけど、参加者の話を聞いて本当によかった」と経営に役立つヒントをつかみました。
「見るトレ」を使って経営について語り合った吹田民商の商工交流会
「商売の四つの記念日」と「店名・屋号・会社名とその由来」「商売のキャッチフレーズ」などを記入し、開業時の初心や、営業の転換点になった出来事などを交流しました。まずはウオーミングアップの「商売記念日」。開業した日や民商に入会した日、民商で重要な相談をした日、吹田に転居した日などを共通して選んでいました。
続いて「名前の由来」を交流。千里丘支部のKさん=建設=がつけた「アクト・メンテ」の屋号は聖書の「使徒」や「代行」の意味を持つ「アクト」からつけたとのこと。参加者から驚きの声が上がりました。
NT支部のOさん=自動車整備=の「関西エプリースステーション」は「地名の千里や吹田にしようと考えてみたが、どうせならもっと大きくと思い、関西を頭につけ、日産ブルーバードの車種『エプリース』が造語ではあるが『熱中する』という意味もあったので」と理由を明かしました。
商売のキャッチフレーズ探して
話が沸いたのは「商売のキャッチフレーズ」。自分の仕事の特長や個性を表現するための言葉を探して、苦心しながら考えた様子がよく分かりました。
片山支部のTさん=美容室=は「気分を変えて、出直そう」で考えたが「出直そう」ではお客さんが出直して帰ってしまうので、自分の得意分野である「縮毛矯正」が分かるように「くせ毛なんかに負けないで」にしました。参加者からは「出直そう」ではなく「出かけよう」にしたらとアドバイスも出ました。
江坂東支部のGさん=焼き肉店=は、店にテーブルがなくカウンターだけなのが一つの特長。「一人でもファミリーでもカウンターで焼き肉を食べてほしい」との思いから「カウンター」をキャッチフレーズにしています。参加者は「カウンターだけの店の良さもあるよね」と同感でした。
Kさんは「目先のことばかりで楽をしようと考えてしまうが、自分に見えているのに見ていなかったことを勉強できた。今までこんなことを考えていなかった。役に立てたい」、Gさんは「自分でやっている時もお店を始めた時や、大変だった時を振り返ったけど、他の参加者の報告も聞けて良かった。店名やキャッチフレーズもすごく考えられていると思った」と話していました。
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