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仲間とともに学び経営伸ばして
異業種の知恵と工夫学ぶ
厳しい時だからこそ、経営を伸ばしたい―。仲間の知恵と工夫、アイデアを学び合う「商売を語る会」や仕事を確保するために自治体に要求して実現した「小規模事業登録制度」、「緊急保証」(セーフティーネット5号)の活用など多彩な運動が全国に広がっています。
「商売を語る会」が好評
静岡民主商工会(民商)が定期的に開いている「わが商売を語る会」が好評です。きっかけは07年9月に静岡市で開かれた第15回中小商工業全国交流・研究集会。全国の仲間の多彩な取り組みや講演、基礎講座で学び、参加できなかった会員にも学んだことを伝えたいと、翌月から「語る会」を開くようになりました。
「語る会」の開催はほぼ月1回のペース。語り手が商売を始めたきっかけや思い、工夫していること、これからの展望などを語り、参加者と交流しています。
昨年10月29日の「語る会」で報告したのは軽金属工業所を経営するSさん。父親から事業を継承し、業種は鉄からアルミ加工へと変更、後に法人化しました。取引先からの信頼も厚く、「無理な注文でもSさんなら何とかしてくれる」と忙しくしています。モットーは「どこよりも早く、満足できる価格でより高品質な製品を」。「大事なことは、計ること。時間を例にすると、一つの製品を作るのにどれぐらい時間がかかるのか、時間をしっかりと計り、製造時間を1秒2秒と切り詰めることが見積もりとの誤差を少なくする」とSさん。経営者の理念を従業員にいかに浸透させていくかがこれからの鍵で、忙しい時こそ営業に走り、毎年2件の新規を目標にアンテナを高くしていることを紹介しました。その後、参加者は時間を忘れて商売について語り合いました。
「語る会」の当初のネーミングは「全国商工交流会を語る会」。分科会や基礎講座などの内容を報告していました。変わったのは08年2月、Wさん=家電小売=の報告を聞いてから。全国商工交流会の第17分科会「ITの活用と中小企業経営」に参加したWさんは商売の変遷、インターネットを利用した販売や今後の展望など自らのことを話しました。
役員会や班会で語り手を選出
自分の商売を語る―これが中小業者の団体らしい取り組みではとの声が上がり、「わが商売を語る会」に。語り手の選出は役員会や班会で要望を聞くようにし、「女性経営者の話が聞きたい」「元気な人の話は楽しみ」という期待に応えるため、語り手とも打ち合わせをして当日を迎えています。民商の良さは異業種が集まって仲間の知恵や工夫を学べること。「語る会」は民商の大きな魅力になっています。
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