新基地許さない 辺野古・美ら海からのリポート
基地闘争記録し続けた手製ファイルを寄贈=沖縄・名護民商
沖縄・名護民商会員の大嶺義夫さん。本部町で新聞販売店を続けて、31年になります。朝2時30分に起床して、6時までに夫婦2人で地元210軒に新聞を届けます。
その大嶺さんが食事をして、仮眠をとって続けている仕事があります。配っている沖縄タイムスの記事の切り抜きをして、手製のファイルを作ることです。
とりわけ、戦争に関する記事、米軍基地反対の記事を切り抜きし、てまとめます。これを続けて、もう10年になりました。
大嶺さんは、手製のファイルを地元の図書館にも寄贈しています。オスプレイ配備反対の時には県民大会に参加して、自宅前にのぼりを立てて抗議の意思を示しました。
許せないのは辺野古の基地建設の強行です。「ワジワジしている(怒っている)。絶対にぬがさらん(許せない)」と抗議の声を上げています。
大嶺さんの怒りの原点は、米軍の横暴を日常的に感じてきたこと。中学校の校舎は、米軍演習場の中にありました。パラシュートで米兵が下りてくる中、生活苦をしのぐために薬きょう拾いもやりました。
大嶺さんは「自分ができることは限られているが、基地のない平和な沖縄にするために、なにができるか」と新聞記事を切り抜きながら考えています。
新基地阻止熱く連帯し「平和でこそ」を実感=東京・清瀬久留米
米軍キャンプ・シュワブ前に並ぶ清瀬久留米民商と名護民商の役員、事務局員ら
東京・清瀬久留米民主商工会(民商)は3月27日から3日間、沖縄戦跡を巡り、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前の抗議行動にも参加しました。
参加者は、ジュゴンの住む海の美しさに驚き、地元の子どもたちが「ジュゴンの海を守ってくれ」とメッセージを書いた立て看板に心を打たれました。
この素晴らしい海を埋め立てる新基地建設の強行に対する島ぐるみのたたかいに連帯しようと辺野古へ。案内してくれた名護民商の役員の話を聞きながら、民意を踏みにじる安倍政権に参加者たちは憤りました。その後、ゲート前集会と座り込み、デモ行進にも参加しました。
副会長=業務用無線機販売=は「戦後、民商の先輩たちが『平和でこそ商売繁盛』の旗を掲げて立ち上がってきた、たたかいの意味が少し理解できた。平和のために大切な局面では、沖縄や広島、長崎を忘れてはいけない」とあらためて思いを強くしていました。
全国商工新聞(2015年5月11日付) |