戦争の過酷さ実感 シベリア抑留談聞く=京都・山科
シベリア抑留での過酷な体験に耳を傾ける参加者
京都・山科民主商工会(民商)平和共闘部会は3日、青年部と共催で戦争体験を聞く平和・憲法学習会を開き会内外から24人が参加しました。
宮村秀志会長の義父・進士銀三さんがシベリア抑留談としてバイカル湖付近で鉄道敷設など4年間、捕虜として強制労働を極寒の中で強いられた体験を語りました。
食事や睡眠もままならない過酷な日常生活と労働中の事故などで「多くの日本人が亡くなった」と指摘。帰国した時に憲法9条の話を聞き、「絶対に戦争を繰り返さいためにも日本が世界に誇れる憲法を守っていかないといけない」と当時から変わらぬ思いを語りました。
質疑応答では、「一番つらかったのは寒さ」と応じ、「夜、ストーブをたいて寝る。2段ベッドの上の人は熱くて足を布団から出して寝る。しかし、朝には足が凍傷になった」「普通の人はだいたい3年〜4年で帰って来られたが役職のある人、技術の高い人は10年間、長期間拘束された」と国際法に違反した実態を話しました。
参加者は「貴重な話だった」と語っていました。
全国商工新聞(2015年2月23日付) |