「戦争風化させるな」 東京大空襲・戦災資料センターを見学=東京・葛飾
東京・葛飾民主商工会(民商)の平和部会は10月23日、秋の平和ツアーを行い10人が参加。早乙女勝元さんが館長を務める「東京大空襲・戦災資料センター」を見学しました。
はじめに、30年前にNHKが放映した「東京大空襲」を鑑賞。2000メートルの低空飛行で焼夷弾を大量に落とし、東京を焼き尽くし、米軍の無差別攻撃でなくなった住民は10万人を超えたこと、戦後、東京大空襲を指揮したアメリカ空軍司令官は航空自衛隊を育てたということで日本政府から勲章を授与された事実を学びました。
その後、東京大空襲の語り部の方の話を聞きました。
当時、深川区(江東区)猿江1丁目に住んでいた語り部の方は「3月10日の深夜、たたき起こされ西の空を見ると真っ赤になっていた。家族で火の粉を振り払いながら逃げのびたが、翌日辺り一面に死体があふれていた」と当時の悲惨な光景を語りました。
その上で、「一晩で10万人以上の死者が出た。それでも戦争は終わらなかった。沖縄、広島、長崎とつながった戦争を風化させてはいけない」と強く訴えました。
参加者のAさん=プレス加工=は「語り部の方と同い歳。住んでいたところも逃げたところも偶然近くだった。逃げたコースは覚えていないが公園で水をかけ助かった。被災した人たちは想像を絶するつらい体験をしている。戦争は絶対にダメだ」と語りました。
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