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9条世界会議に2万人超
「平和憲法は世界の希望」
海外代表など9条の魅力語る
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各国の代表と弁護士ら市民が声をそろえて「ねがい」を歌い上げた合唱(日本機関紙協会提供) |
作家の井上ひさしさんらが呼びかけ人となり、憲法9条の世界的意味を考える「9条世界会議」が4日から6日まで、千葉・幕張メッセで開かれ、海外30カ国からの参加者を含め、約2万2000人が参加しました。
吉岡達也9条世界会議実行委員会共同代表(ピースボート)は「戦争をなくしたいとの思いを憲法9条に託して結集した。世界を平和にできるとの思いを共有し、歴史に残る一歩を踏み出そう」と開会宣言。
基調講演したノーベル平和賞受賞のマイレッド・マグワイヤさん(北アイルランド)は「日本の平和憲法は、世界中の人びとに希望を与えた」と指摘し、「私たち一人ひとりがピースメーカーになろう」と訴えました。
99年のハーグ平和会議を主宰したコーラ・ワイヤさん(アメリカ)は、コスタリカ憲法も第13条で常備軍を排除していることを紹介し、環境や経済、青年問題からも戦争をなくす大切さを訴えました。
9条世界会議実行委員会共同代表の池田香代子さん(翻訳家)は「国の交戦権を市民の力で封じる憲法9条の下、市民が61年間努力し続けてきた」と強調。イラク派兵を憲法9条違反と断じた名古屋高裁判決を原告の一人として法廷で聞いた感激を述べ、「民主主義は戦争をなくしてこそ本物になる」と訴えました。
トークセッション「イラク、アメリカ、日本」では、イラク帰還米兵と元イラク兵、イラク支援ボランティアの高遠菜穂子さん、作家の雨宮処凛さんらが討論しました。
5日は、「9条を生かす分科会」。大小30近い多彩なシンポジウムやパネル討論、各団体の自主企画が催され、どの会場も熱気に包まれました。 |
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