新基地ノー・3800人が県庁包囲=沖縄で県民大行動
「辺野古新基地NO」とシュプレヒコールをあげ、ヒューマンウェーブで怒りを示す民商・沖縄県連の参加者
「止めよう新基地建設! 10・9県庁包囲県民大行動」(同実行委員会主催)が9日、那覇市内で行われ、約3800人が人間の鎖で県庁周辺を包囲しました。県議会野党4会派、「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」など7団体が呼びかけた3回目の県民大行動です。
平日の正午にもかかわらず老若男女、幅広い世代の人たちが結集。県庁に向かって「辺野古新基地NO」「県民は屈しない」のボードを掲げ、「子どもたちのために埋め立てをやめよう」「きれいな海を未来に残そう」など、シュプレヒコールを響かせました。
「高江のヘリパッドいらない住民の会」の女性は「辺野古の海も、やんばるの森も沖縄の宝。宝と子どもたちの未来を、みんなで守って行こう」と呼びかけました。
沖縄県連からも25人以上が参加、那覇民商の玉城政光副会長は「県民を裏切った知事はウチナーンチュとしてどう思っているのか? 県民の怒りを知ってほしい。新基地ができたら、米軍の土地強制接収ではなく県民の意思として初めて基地を認めたことになってしまう。絶対に造らせてはいけない」と思いを語りました。
名護からも往復のバスが出ましたが、すぐに満杯になり乗車できない人も。車内では、名護民商の仲本興真会長が辺野古の現状などを説明しました。辺野古に住む会員は「地域や身内のしがらみがあり、地元では顔を出せないけど自分たちも基地は絶対反対だよ」と夫婦で参加。
バスに同乗したお年寄りが「自分たちのやっていることに確信が持てた。辺野古の海を、自然を壊すこと自体、人としてやってはいけない」と話すと全員が「そうだ!」と声をそろえ、「新基地は絶対造らせない」と思いを一つにしました。
全国商工新聞(2014年10月27日付) |