原子力空母は出ていけ 母港化に抗議=神奈川・横須賀
アメリカの原子力空母ジョージ・ワシントンが神奈川県横須賀市米海軍横須賀基地に配備されて4年。全国商工団体連合会(全商連)も加盟する安保破棄中央実行委員会などは9月9日、原子力空母母港化に反対する抗議集会を開催し、2500人が集いました。
「原子力空母いらない!」と赤いプラカードを掲げる集会参加者
炎天下のなか、会場となった横須賀市ヴェルニー公園には「原子力空母いらない!」「沖縄連帯! オスプレイNO!」と書かれた赤いプラカードを手に、県内外からベビーカーを押す家族や若者たちが続々と集結しました。「原発再稼働を許さない」、「普天間基地へのオスプレイ配備反対」と声を上げました。
神奈川・横浜緑民主商工会(民商)の鈴木幸男副会長=整体=は妻・小夜子さんと参加。「原子力空母は私たちを危険にさらす。オスプレイも同じこと。何一つ安全が確認されていない。大勢の力でたたかいを強めたい」と語ります。
「日常的に米軍の軍用機が飛ぶ数が増えている」と話すのは、神奈川・湘南民商婦人部の長嶋勝子部長=賃貸。「婦人部で小集会を聞いて原子力空母は原発と同じことをもっと広めて行きたい。声を上げなくちゃ」と元気にデモ行進しました。
集会では、全労連の小田川義和事務局長が主催者あいさつをしました。沖縄から駆け付けた自由法曹団沖縄支部の仲山忠克弁護士が「安保条約は国民の犠牲の上にある。ジョージ・ワシントンや日本にあるすべての米軍基地にレッドカードを突き付けよう」と連帯のあいさつをすると会場からは大きな拍手がわき起こりました。
米兵に妻を殺され、日本政府と米軍の責任を追及してたたかう山崎正則さんは「国は国民を守る抑止力として空母を配備したが、騒音や米兵犯罪は後を絶たない。私は米兵犯罪の責任を追及するために粘り強くたたかう」と訴えました。
集会アピールを採択した後、米軍基地正面ゲート前を通り、「ジョージ・ワシントンは米国に帰れ」「オスプレイ配備反対」と訴えました。
全国商工新聞(2012年9月24日付)
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