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  トップページ > 平和・民主主義のページ > 安保・基地 > 全国商工新聞 第3040号 9月24日付
 
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安保・基地
 

オスプレイ配備するな 県民大会に10万人=沖縄

 「沖縄の空に欠陥機オスプレイはいらない!」―。真夏のような日差しが照り付ける沖縄県宜野湾市に、10万人を超える県民が集いました。9日に開かれたオスプレイ配備反対を求める県民大会で示されたのは「オスプレイ配備は絶対に認めない」という県民の揺るがぬ思い。アメリカいいなりにオスプレイ配備に突き進む日本政府に怒りを突き付けました。

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「オスプレイいらない」の"レッドカード"を突き付ける大会参加者

 島ぐるみ決意新た
 開会1時間前の午前10時には、会場はシンボルカラーの赤い色に染まりました。「世界一危険」「墜落NO」など、手作りのプラカードが会場の至る所に。旗やのぼりも多彩です。「野嵩二区自治会」「普天間第二小学校」など、地域や小学校を示すのぼりも目立ち、ユニフォームを着た少年野球チームの子どもたち十数人が参加する姿も。民主商工会(民商)の青旗もなびき、労働組合や政党など、県民大会は、文字どおりオスプレイ配備反対のたたかいが「島ぐるみ」となっていることを鮮明にしました。
 北中城村から参加した大津律也さん=会社員=は、人波で埋め尽くされた会場を指さし「これが沖縄の心だ。戦争中も、戦後67年の間も、ずっと沖縄は犠牲になってきた。何度も墜落している飛行機を、今またなぜ沖縄に持ってくるか」と怒りを込めて話しました。
 民主商工会(民商)会員も多数参加。沖縄民商副会長の上地一弘さん=建築=は、「沖縄の人は、自分たちの声が無視されていることに怒っている。これだけの人が反対しているのに、配備させるわけにはいかない」と決意を新たにしました。

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全県から170人以上の民商会員が大会に参加しました

 経済界も反対表明
 大会には40市町村の首長(代理含む)が出席。県議会、市長会、労働組合、婦人団体の代表とともに、今回初めて共同代表に名を連ねた経済界代表として照屋義実・沖縄県商工会連合会会長があいさつ。「私たちの商売は、安全・安心でこそ発展するもの。沖縄のどこに落ちてもおかしくないオスプレイの配備は許されない」と力を込めました。採択された大会決議は「県民の声を政府が無視するのであれば、われわれは、基地反対の県民の総意をまとめ上げていくことを表明する」と強調。オスプレイ配備反対のたたかいは、県民大会の成功をきっかけに新しい歴史の1ページを開きました。

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(米海兵隊HPから)

 オスプレイ
 米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの略称。垂直に離着陸する機能と、水平に飛行する二つの機能を備える新型輸送機で、開発当初から事故が多発。事故による死者は30人以上に上り、米軍関係者からも「欠陥機」と指摘されている。

 安保廃棄してこそ
 沖縄県商工団体連合会・副会長 山川恵吉さん
 今回の県民大会は、安全保障条約を盾に「欠陥機」オスプレイ配備を強行する日米両政府への県民の怒りが結集した大会となったことは間違いない。同時に、多くの参加者が「基地撤去」を求めた。これが今まで何度も開かれた県民大会との違いだと感じる。
 県民はこれまでも宮森小学校や沖縄国際大などで墜落事故を経験しているだけに、基地があることの危険性を実感している。
 大事なことは安保をなくしてこそ、オスプレイ配備を阻止し、基地撤去も実現できる展望が開けるということ。
 このたたかいは、安保廃棄につながるたたかいだ。その声を県民の圧倒的多数派にしていくためにも民商運動を前進させたい。

全国商工新聞(2012年9月24日付)
 
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