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  トップページ > 平和・民主主義のページ > 安保・基地 > 全国商工新聞 第2994号 10月10日付
 
安保・基地
 

「原発も空母もいらない」 横須賀集会に4500人

 「原発ゼロへ!原子力空母はいらない!」―。米原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀配備3年抗議集会が9月25日、横須賀市のヴェルニー公園で開かれ全国から4500人を超える人が参加しました。全国商工団体連合会も加盟する安保破棄中央実行員会、原子力空母配備阻止神奈川県闘争本部などが主催したものです。

Photo 「原子力空母いらない」コールをする9・25抗議集会の参加者(横須賀市のヴェルニー公園)

 会場には「放射能からぼくを守って」と書かれたTシャツを着る子どもの姿や若者たちの姿があふれ、「原発ゼロ」「原子力空母は出て行け」と訴えるプラカードが目立ちました。
 全労連の小田川義和事務局長が主催者あいさつ。「海に浮かぶ原子力空母が事故を起こせば原発事故と同じ被害が生じる。首都圏3000万人の住民のいのちと健康を脅かすもの。福島原発事故の早期収束と放射能対策、国と東京電力への賠償請求のたたかいに連帯し、横須賀から原子力空母は出ていけと迫っていきましょう」と呼びかけました。
 日本共産党の井上哲士参院議員、福島県農民連の亀田俊英会長、浜岡原発(静岡)から住民を守る会の清水澄夫会長、原子力空母の母港化反対でたたかう呉東正彦弁護士が来賓あいさつ。神奈川県相模原市の加山俊夫市長と湯河原町の冨山幸宏町長から、賛同メッセージが寄せられました。
 各界から5人が代表して発言しました。
 神奈川県綾瀬市からの参加者は、子どもの内部被ばくへの不安と、目に見えない放射能への恐怖、国と東京電力への怒りを語り、「風評被害は消費者がつくっているのではありません。正しい情報を流さない国と東京電力の責任です」と訴えました。
 最後に「首都圏住民のいのちを守るため、『原発ゼロ』『原子力空母はいらない』の声と運動を広げましょう」と集会アピールを採択し、母港撤回を求める国会請願署名の運動を確認しました。
 「原発ゼロ!原子力空母いらない!」とコールし、会場から米軍基地正面ゲート、横須賀中央駅までデモ行進しました。
 参加した神奈川・大和民主商工会(民商)の阿部實会長=畳製造=は「原発も原子力空母も同じもの。基地も原発も撤退、撤去していくことだ」と、力強く決意。
 三浦民商の立本昭治会長=船舶=は「活断層の危険もある。人間が制御できない原子炉、原発はいらない」、横浜東民商の山岡明雄会長=産業廃棄物回収=は「原子力空母は陸よりも危険が大きい。このことをもっと広く知らせていくことが大切だ」と強調しました。
 横須賀を母港とする米原子力空母ジョージ・ワシントンは東京電力の福島第1原発に匹敵する原子炉2基を搭載しており、原子力エネルギーを推進力とする原子力潜水艦などが1年のうち半年以上横須賀港に停泊しています。

全国商工新聞(2011年10月10日付)
   
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