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米兵犯罪を糾弾、基地は撤去せよ
怒り渦巻く沖縄県民大会 人権侵害の根絶を直ちに
大雨をつき6000人が参加 |
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2月に起きた米海兵隊員による少女暴行事件を許すなと、「米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会」(実行委員会主催)が3月23日、沖縄県北谷町で開かれました。大雨の中、集まった6000人の参加者は、続発する米兵犯罪に怒りの声を上げ、基地の整理縮小などを求めました。95年の少女暴行事件後に日米政府が約束した「綱紀粛正」がいっこうに守られぬ事態に怒りが広がり、宮古島市、石垣市でも、同趣旨の集会が開かれました。
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米兵犯罪を糾弾し、基地の整理縮小などを求めた沖縄県民大会。参加者全員の「団結ガンバロー」で沖縄の底力を見せつけました |
「この激しい雨は、沖縄の涙…」‐。発言者の言葉に、大きくうなずく参加者。顔には雨と涙が光りました。「怒」や「基地撤去」などの文字が書かれた傘とプラカードを掲げ、訴えを聞き入る人も。県内の民主商工会(民商)からも数十人が駆けつけました。
野国昌春北谷町長が開催地あいさつ。「14歳の少女に(暴行)目的を持って声をかけるならば、その行為自体が犯罪。少女には何の落ち度もない」と怒りを込めて訴えました。東門美津子沖縄市長、翁長雄志那覇市長も登壇。女性の尊厳や人権を踏みにじる日米安保や日米地位協定を強く批判しました。
また、県民大会に賛同する自治体首長ら10人と党派を超えた多数の議員も出席しましたが、自民党は組織参加を見送り。仲井真弘多県知事も大会直前の21日に、不参加を表明しました。
玉寄哲永大会実行委員長は「県議会で抗議決議をしたのに矛盾している」と自民党を批判。県知事の不参加にも「県民の声を反映させ、先頭に立つべきだ」と憤り、会場からも「そうだ」の掛け声や大きな拍手がわき起こりました。
「何も変わらぬ現状に県民の我慢はすでに限界を超えている」と県民大会決議。日米地位協定の抜本改正、人権侵害の根絶、米軍基地の整理・縮小など4項目を要求し参加者の拍手で確認されました。
最後に参加者全員で団結ガンバローを三唱。傘を下ろして雨空に向かってこぶしを突き上げました。
参加した沖縄県商工団体連合会会長の山川恵吉さんは「人権の保障と地位協定の抜本改正を求めたことは、県民運動の転換点になったと思う」と感想を話しました。
沖縄をよくしたい 沖縄民商会員の声
=保育園経営=
米兵から暴行を受けた少女に非難の声が上がるなんて悲しいことね。人間は悲しいことが身の上に起きないと分からないさ。表に出ていない事件もたくさんある。私が生きている間に沖縄をよくしたい。声を上げることが大事だね。
=義肢製作=
沖縄に基地がある限り、米兵犯罪はなくならない。
戦争で人殺しばかりしていたら、まともな精神状態になるはずがない。まさに戦争が生み出す犯罪だ。米国の起こす戦争こそ追及しなければいけない。
=レジスター販売=
2004年に米軍大型輸送ヘリが沖縄国際大学に墜落したが、自宅から車で10分くらいの所です。壁が黒焦げになっており、ぞっとした。集会に知事が参加しないなんてワジワジー(怒り)する。それで沖縄の代表なのかと問いたい。
=電気工事=
あれだけ事件を起こし毎回のように「綱紀粛正」を言うが、3月には外出禁止中の兵士が金網を乗り越え事件を起こした。北谷町では、基地返還の跡地利用が進み、街づくりが少しずつ始まったところ。基地をなくして安心の街をつくりたい。
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