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辺野古の海を守れ
自衛艦の米軍新基地調査に抗議行動
沖縄・名護民商 仲本興真事務局長が手記 |
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那覇防衛施設局は5月18日未明、米軍新基地建設のため、大砲を装備した掃海母艦ぶんご(5700トン、全長141メートル、乗組員129人)と自衛隊員、海上保安庁も導入して、名護市辺野古海域の事前調査を強行しました。これは環境アセスメント法に違反し、政府が大砲で国民を脅す暴挙です。連日の奮闘を続ける沖縄・名護民主商工会(民商)の仲本興真事務局長の現場リポートを紹介します。
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辺野古漁港のテント小屋前に座り込んで海上抗議・監視行動を見守る人たち |
調査は、海域3925平方メートルの範囲にサンゴ調査39カ所、海生生物調査用のビデオカメラ14カ所、音波探知機を30カ所、海象調査機器を29カ所と、合計112カ所に機材を設置する作業です。
本来、これだけの大がかりの調査(費用だけで26億円)をするならば、環境アセスメント法に基づいて手続きをしなければなりません。
ところが、在日米軍再編の要をなす辺野古の基地建設を急ぐ政府は、なりふりかまわず強行してきました。「18日に強行する」の情報が伝えられるなか、県内から100人余りの市民・県民が辺野古漁港にあるテント小屋に集まりました。
体当たりまで
私たち名護民商も5月17日、会議終了後の夜10時に駆けつけました。
「機動隊が向かった」という緊迫した知らせのなか、徹夜と不当逮捕も覚悟してテント小屋の周辺に座り込みました。
実はこの最中に、辺野古沖に停泊した掃海母艦ぶんごから特殊部隊の潜水夫が辺野古の作業に着手していたのです。
明け方、防衛施設局にチャーターされた漁船20隻あまりと、海上保安庁の巡視船6隻(対して、私たちは5隻の船と10艇のカヌー隊)から降ろされたゴムボートで作業が強行されました。
私は19日、船長補助として一日抗議行動を海上でおこないました。朝8時にカヌー隊(連日の海上行動で体力の限界)を辺野古の浜まで迎えに行き、機材設置ポイントまで運び、その後は繰り出された抗議船と、相手のチャーター船の動きを見ながら辺野古の海を駆け巡りました。
私たちの船に海上保安庁のゴムボート3艇がピタリとはりつき、マイクで「これ以上近づくな」と威嚇し、ゴムボートで体当たりまでする異常な雰囲気のなかで作業が進められました。
圧倒的な物量の前に、歯ぎしりをしながら、時には運転を替わりながら一日抗議行動をおこないました。
一方、陸ではテント前に、たくさんの市民、県民が駆けつけ連帯してたたかいを進めています。
防衛施設局は20日で大半の機器の設置は終了したようですが、たたかいはこれからです。国民いじめの政府の悪政にたいして、増税反対、平和でこそ商売繁盛の大きな運動を広げる決意です。 |
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