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  トップページ > 業種のページ > 製造・小売 > 全国商工新聞 第3150号1月5日付
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業種 製造・小売
 

開けてビックリ!和風にアメ車をカスタム=埼玉・戸田

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デモカー「シボレーアストロ」と阿久津さん

 ハイルーフのアメリカ車「97年製シボレーアストロ」のバックドアを開けると、火鉢が鎮座する和室が出現―。埼玉・戸田民主商工会(民商)会員で「ピットインアクツ」を経営する阿久津春之さん=自動車修理・塗装=が手掛けたデモカーです。「誰も見たことのない空間を作って、みんなをびっくりさせたい」と仲間の力と技を結集しました。
 「アメリカ車の魅力は手作り感。いろんないじり方がある」と話す阿久津さんは、自動車修理に携わって40年以上。「ピットインアクツ」の顔となるデモカーづくりにも徹底的にこだわりました。車体のフロント部分は他車から移植し、エアロパーツやマフラーは阿久津さんの手作り。内装はピットインアクツに出入りする大工のお客さんが担当し、木板にバーナーで焦げ目を付けて趣を出しました。シートや天井も和柄で統一し、7カ月をかけて完成。「一番のネックだった」という畳は、民商会員のHさん=畳店=が厚さ1・5センチの薄い畳を車のサイズに合わせて作成しました。「直線で作るのが基本の畳を車のカーブに合わせて作るのは初めて」と言うHさんも「ものづくりが好きなので関われて楽しかった」と話します。

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バックドアを開けると和室が出現

 完成後、アメリカ車の愛好家が集うイベントなどで展示すると、「こんなことができるんだね」「うちの車も見てほしい」など話題に。表紙を飾ったアメリカ車の専門誌からは「最高傑作」と評価されました。
 維持費が掛かるアメリカ車。顧客の負担を減らし長く車を楽しめるように、お客さんに無料で工場の設備を貸し出し、教えながら一緒に修理することもあるという阿久津さん。お客さんとチームを作って年4回実施するツーリングも喜ばれています。「車は相棒みたいなもの。お客さんの気持ちに応える仕事をして、笑顔になってもらえたときが一番うれしい」。こだわりのデモカーからは、阿久津さんの高い技術だけでなく、車や仲間への愛着も伝わってきます。民商仲間の車であれば、10%割引も。普通車の修理・車検も手掛けています。

 ▽ピットインアクツ
 埼玉県戸田市美女木6の7の8 TEL:048-421-1787
 ホームページは「ピットインアクツ」で検索。

全国商工新聞(2015年1月5日付)
 
   

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