「和のものづくり展」 伝統技術を日常に生かす=京都・北
地域の人たちとの交流の場にもなっている「和のものづくり展」
京都・北民主商工会(民商)は7月16日〜18日、「和のものづくり展」(主催・同実行委員会)を今宮神社で開きました。民商会員をはじめ祇園祭帰りの観光客、若い家族連れ、出展者の友人、議員など延べ200人が来場し、にぎわいました。
6回目を迎えた今回のテーマは「作り手」と「使い手」との交流です。6人が出展し、使い手の意見や要望を聞きながらの実演が好評でした。
「ハンカチに誕生花を描き、お客さんが持参したネクタイに絵を描き加えてリメーク」「耐熱ガラス製品に伝統的な着物柄などを絵付け」「アフリカの木を使った草木染のスカーフや北山杉で作ったアクセサリー」「洋服やジーンズに和柄模様を描き染めた製品」が出展されました。
代表世話人は「新たな作品を見てもらおうと出展者が力を合わせて取り組んだ。来場者と直接話して、出展者同士でも情報交換ができた。京都の和装産業を盛り上げるためには、ものづくり職人の社会的地位を高め、営業や生活を向上させる運動が大事。ものづくり展をさらに発展させたい」と話しています。
この取り組みは、地場産業の西陣織が急激に衰退する中で、地域の宝を生かして地域経済を活性化させようと「伝統産業の技術を現代にどう生かしていくか」をテーマに据え、04年から始まったものです。伝統的な和のものづくりを日常の生活の中に生かした取り組みとして発展し、地域の人たちも楽しみにしている交流の場になっています。
全国商工新聞(2011年8月29日付)
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