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欧州の靴業界を学ぶ
東京・浅草民商など報告会を開催
商工交流会をきっかけに結成されたネットワーク「靴・ものづくり懇談会」は8月23日、東京都台東区の産業研修センターで「イタリア・オーストリア靴業界の報告会」を開き、靴作りに携わる若者ら30人が参加しました。
浅草民商会館内の共同作業所「靴工房」で働く一人である吉見鉄平さんと(株)エスプレッソ代表の木越仁一さんが、イタリアで撮影した靴製造工程の写真を解説しながら、日本の生産器具や商品管理との違いについて詳しく説明しました。
イタリアのエミリア・ロマーニャ州、カルピ市の工場見学をしてきた八幡一秀・中央大学教授は、イタリアの小企業による靴作りの状況や生産の仕組みをプロジェクターで紹介。「ヨーロッパには小企業憲章があり、大企業ではなく、小企業が経済の主役となっている」と強調しました。
オーストリアの靴製造生産に参加したこともある吉見さんは「日本の浅草の靴集積産業」の素晴らしさを強調。木越さんは10年前のイタリアでの活動経験や、浅草の靴作りの現在と小企業が果たしている役割の重要性を指摘しました。
日本共産党の杉山光夫区議は台東区の行政の変化や業者の変化に触れながら、会場となった台東産業研修センターが、将来はものづくりの工房になること、また台東デザイナーズビレッジ卒業生と伝統工芸師(竹工芸・民商会員)のコラボが始まったことを報告しました。
参加者からは「浅草での靴の集積産業が大切」「問屋や流通、そして消費者のかかわりについて勉強になった」などの声が出されました。
報告会では、浅草民商の信澤きみ子会長が「この交流会を機会に民商に何でも相談して下さい。支援していきます」とあいさつしました。 |
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