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夜の街に活気あふれ 確定申告期に民商アピール=長野・上伊那民商
「夜オリ」に540人、73店舗
地域の若者も多く参加し、にぎわった上伊那民商の夜の街オリエンテーリング
長野・上伊那民主商工会(民商)は2月28日、「夜の街オリエンテーリング」を伊那市内で開催しました。540人、73店舗が参加し、「楽しみにしていた」とお客も経営者も笑顔に。確定申告前の忙しい時期ですが「民商やお店を知ってもらいたい」と役員中心に、14年間続けています。
伊那の夜オリは3000円で、指定された4店舗を回り、ワンドリンク、ワンフードを楽しむもの。夜7時の出発式の後、参加者のカウントダウンで一斉に出発しました。
3人組の女性グループは、「日ごろの憂さを晴らそう」と参加。会社が遠いこともあり、近くのホテルを予約したそうで「遅くなっても大丈夫」と意気軒高です。「この時期、夜オリを楽しみに待っている」という男性は皆勤賞です。
居酒屋、ラーメン、すし店、スナックなど多彩な参加店舗の9割は夜オリ常連店。多いところでは延べ60人弱の来店があり、大にぎわいになります。お店への還元金は一人500円ですが、カラオケ無料、夜オリ特別メニューで迎え、目いっぱいサービスしてくれる店も。スナックのママは「夜オリに参加したお客さんが、常客になってくれる。だから毎回丁寧に対応している」と言います。
お店を回った後は、お待ちかねの抽選会。酒造会社の協賛もあり、景品も盛りだくさんでした。金券は3000円20本、5000円6本、1万円1本を準備。遠くからの参加者と飲酒運転防止のために、タクシー500円券を60枚用意し、希望者に無料で配布しました。
翌日、市の商店街組合の役員から「民商はすごいことやるなあ。街を盛り上げてくれてありがとう」とうれしい電話がありました。
民商は伊那市と駒ヶ根市で年に1回ずつ夜オリを開催しており、実行委員は12月から準備を開始し、2月は毎週会議を開いてきました。新しいお店ができると役員で回り、夜オリ参加と確定申告の相談を呼び掛けて、今年は12店舗が初参加。年々参加店舗を増やしています。
「確定申告の忙しい時期にするのは、申告直前に民商の存在を知ってもらいたいし、歓送迎会の前に市民に街の良いお店を知らせたいから」と有賀文昭実行委員長=造園・左官。「準備は大変だけど、参加店舗の皆さんが『久しぶりににぎわってよかった』と喜んでくれるのがうれしい」と話しています。
全国商工新聞(2018年3月26日付) |