飲食店にぎわう“祭り” 夜オリに63店600人=長野・上伊那民商
「話も弾んで楽しい」と話す伊那夜の街オリエンテーリング参加者
12回目となる「伊那夜の街オリエンテーリング」が3月2日、長野県伊那市内で開催されました。63店舗、600人が参加。夜の街に元気とにぎわいをもたらしました。
上伊那民主商工会(民商)とオリエン実行委が主催。伊那市は、人口比での飲食店数が全国でもトップ3に入るほど。600人が集まる伊那のオリエンは、1年で飲食店が一番にぎわう“祭り”として市民に定着しています。
出発集会では鈴木正巳民商会長が「伊那の夜オリは、地域・飲食店街の活性化とともに、民商の一大行事として仲間同士の団結を深め、地域に民商の姿を知らせるもの。地域経済を疲弊させる消費税増税に反対を」と呼び掛けました。
テントでの受け付けでは、青年部が中心となった恒例の署名活動。「消費税再増税反対」「戦争法廃止」の2種類の署名には、それぞれ150人を超える参加者が署名。民商ならではのオリエンの姿を市民に伝えました。
居酒屋、焼き鳥、スナックなど63店はどこも満席。工夫を凝らした食事に声も弾みます。参加者からは「初参加の友人を誘ってきたけど、すごい楽しんでもらえた」「もっと開催してよ」などの喜びの声が寄せられました。
今年も伊那市の後援に加え、キリンビール、南信州ビール株式会社、本坊酒造株式会社、有限会社白川タクシーが協賛し、抽選景品も充実。オリエン後に行われた「お楽しみ抽選会」では、1等1万円から3等3000円までの食事券が当たるとあって、「当たり」がコールされると、大きな歓声が上がりました。
実行委員会はオリエン成功に向け、年明けから飲食店に対し参加依頼。その際には必ず「民商宣伝グッズ」と「お試し購読用商工新聞」を配布し民商の姿も伝えてきました。
店舗を回れば「またこの時期が来たね」「頑張ってるね」「今度相談に行きたいけどいいかな」と期待の声も。その一方で、長引く不景気による売上減や消費税増税に悩む店主の苦悩の声も多く聞かれ、あらためて安倍暴走政治がもたらす悪政と経済情勢、そして民商の果たす役割について考えさせられたオリエンとなりました。
全国商工新聞(2016年4月18日付) |