<民商が夜の街元気に>
夜オリで忘年会準備=長野・飯田民商
20回目97店900人
900人が集った飯田民商の夜オリ。抽選会は地元の青年や市長の参加で大盛り上がり
長野県飯田市で10月29日、「いいだ夜の街オリエンテーリング2015autumn」が開催されました。飯田民主商工会(民商)を中心とする実行委員会の主催で、20回の節目を迎えました。97店舗、900人が参加し飯田の町に元気をもたらしました。今回は、3500円で3店舗を回る通常コースに加え、要望が多かった4000円で4店を回るコースも準備。200枚限定で売り出し、早々に完売となりました。
開会式の会場には、開始1時間前から「今回も楽しみにしていた」という人たちが集い、午後7時、900人が一斉に街に繰り出しました。美しい外国人女性がもてなすスナックや開店して3カ月の「静岡おでん」の店などを回り、飯田の魅力を再発見しながら、おいしい料理とお酒を堪能。店側は、来る忘年会シーズンを見据えて自慢の一品でアピール。「忘年会用の新メニューを出して、お客の反応を見てみたい」など経営と結びつけながらもてなしました。「最近体調が悪くて店を閉め気味だったが、この日だけは頑張る」というラーメン店、スナックなどもあり、地元業者の励張りに支えられました。
後援した飯田市の牧野光朗市長もお店を回り、抽選会でステージに上がって参加者を盛り上げました。アサヒビール、キリンビールが協賛しました。
街の安全を要請
夜オリ準備中の10月初旬に市内で発砲事件が発生し、その影響で「街に人出が少ない」という飲食業者らの嘆きが聞かれ、チケット購入者からも不安の声が寄せられました。繁忙期となる年末、年始営業への深刻な影響も心配されることから、民商では飯田警察署に対して「安全なくらしと事業活動確保のための要請書」を提出。安心して街に人が集まれ事業ができるよう、申し入れました。
全国商工新聞(2015年12月7日付) |