料飲業者「繁盛めざす交流会」=東京・世田谷
東京・世田谷民主商工会(民商)は6月24日、料飲関連業者8人が集まり、商売の状況やお客・売り上げを伸ばす工夫を学び合いました。
家族がすし店を経営している参加者が「売り上げが減り、従業員には土日だけ来てもらうようにするなど人件費を減らしている。土日と平日でお客の差が激しい」と話すと、ラーメン店主が「うちも平日の落ち込みがひどい。夜の営業はラーメン居酒屋としてやっている。住宅地の常連客のデータをインプットして、誕生日に花をプレゼントするなどの工夫をしてる。身銭は出ちゃうけど、こうした個人的な付き合いが生きてくる」と体験を話しました。
居酒屋経営者も、サイコロを2個振って10以上の目が出たら焼き鳥半額など、遊び心のある店づくりでお客さんに楽しんでもらっていることや、曜日限定の格安メニューも考えていることを報告。カフェ店主は、今年からガスを使わないモーニングを始めたことを話し「体はしんどいけど、お客が来ない間に掃除や仕込みができるので午後の営業がスムーズにできる面はある」とメリットを話しました。
また、「常連に対しては裏メニューを出したりして特別感を出すのも大事」「お客さん同士のつながりを深めてもらいたくて、常連さんを招待して60人くらいで屋形船をやり、評判が良かった」など常連客向けのサービスでも盛り上がりました。
「自営業のいいところは自分の思っていることをすぐ形にできること。とりあえずやってみて、お客さんに『なんかやってるね』と感じてもらえたらいいね」と前向きに話し合い、今後、繁盛している会員さんのお店を訪問することなどを検討しました。
全国商工新聞(2015年8月3日付) |