「女子会で使いたい」夜オリで新発見の店も=東京・北区
各店が工夫をこらして提供する多彩な料理
お店の味や工夫をアピールし、地域に元気を与える東京・北区民主商工会(民商)主催の夜のオリエンテーリング(夜オリ)が2月18日、北区・赤羽で開催されました。あいにくの雨模様でしたが、41店舗、328人が参加。参加者も地域も元気をもらうイベントになりました。
司会は夜オリ実行委員長を務める居酒屋のマスター・Iさん。ルール説明に続いて参加店の食事券やビールのギフト券が当たる「行ってらっしゃい抽選会」。「当たった」の大きな声が出る中、参加者全員そろって夜の街に繰り出しました。
13回目とあって、“ベテラン”参加店は、お店の味とおもてなしをアピール。ある居酒屋では「オリエンテーリングサービスメニュー」まで準備して参加者を出迎えました。飲み物はビール(グラス)、ワイン、サワー、ハイボール、ソフトドリンクから1点。料理はシーザーサラダ、ナスとベーコンのトマトソースパスタ、トマトとバジルのピザ、魚のカルパッチョ、ソーセージの盛り合わせから1点をそれぞれ選べるお得感たっぷりのメニューです。
煮物、刺し身、天ぷらを提供する店もあって、参加者は大満足。お酒も入れば、参加者同士、マスター、ママとの話も弾み、グチから政治、経済、地域の話まで、話題は尽きずに時間もあっという間に過ぎていきました。
参加者も「また行きたいと思えるお店だった」「いろいろな人と話す機会ができて楽しく過ごせた」「女子会で使ってみたい店を発見」「わが街バンザイ」「マスターの人柄が素敵」「参加店をバンバン増やして」などの感想が寄せられました。
地域活性化に
貢献する企画
北区民商主催の夜オリは、参加者47人、参加店11店でスタート。始めてから3年で参加者328人、参加店41店舗までに成長しました。会外からの参加者が8割に上り、年齢も20代から80代までと、幅広いのが特徴です。
参加店も会員外が増え、特に開業間もない飲食店にはお店を知ってもらう絶好の機会として喜ばれています。北区の地域活性に貢献するイベントとして認知も広がり、開催地域の商店街の協力も得られ、他地域の商店街役員さんや店舗経営者からも「今度はうちの地域でやれないか」との要望も出されるようになってきました。
今回は昨年9月、区議会で公明党が行った夜オリに対する中傷発言が影響。北区が後援認可しない事態となりましたが、それでも328人の参加で大きく成功させました。
今後、公明党への抗議・謝罪要求と北区への異議申し立ても検討。「何よりも重要なのは地域により密着した取り組みを活発に行い、民商の仲間を増やしていくこと」と、魅力を広げていくことにしています。
全国商工新聞(2015年4月6日付) |