街で注目! 料飲「はしごツアー」=東京・渋谷
東京・渋谷民主商工会(民商)は先ごろ、オリエンテーリング「はしごツアー」を初めて開催しました。60人、12店舗が参加し「地域をより深く知ることができた」「こんな機会を待っていた」と参加者、参加店舗の双方から喜びの声が聞かれました。
ツアーは齊藤学副会長の「いってらっしゃい」のかけ声で19時にスタート。3〜4人のグループで指定された3店舗を回りました。この日解禁になったボジョレ・ヌーボーを提供した店や特別メニューを用意したお店など「さすがはプロ」とうなるほどのきめ細やかなおもてなしに参加者は感激しきり。ハンバーガー店や居酒屋、すし屋など多彩な参加店舗のほとんどが集合場所から200メートル以内に集中し、移動時間が少ないため参加者はのんびりとくつろいでいました。アンケートには回答者49人全員が「大変面白かった」と記入。「人との交流が楽しかった」「通勤では毎日通るけど、代々木の街をあらためて知った」などの感想も寄せられました。
今回のはしごツアーは東京・北区民商の「夜オリ」に参加した民商役員が「参加者にも店にも民商にもよいイベントだった。飲食店の多い渋谷でもぜひやろう」と提案したのがきっかけ。北区民商、板橋民商からアドバイスや資料をもらい準備をすすめました。民商事務所の近隣地域での開催に決め、店舗を訪問。参加を呼びかけたところ、「商店会が活動を中止して以来、この地域は元気がなかった。こんな楽しいイベントを企画してくれてすごくうれしい。協力させて」「町おこしだったらうちが参加しなくては」と参加を快諾する店主が続出し、参加店舗の12店舗中10店舗が会外店でした。「どうしたら来てくれる人たちに喜んでもらえるか」と民商事務所にメニューの相談に来た店もあり、企画が待たれていたことを役員も実感しました。
通りすがりの人からも「代々木の街でこんな企画があるなんてびっくり」「どこに問い合わせれば参加できますか」と声がかかるなど、注目を集めたはしごツアー。実行委員会では「参加店同士のつながりもつくりたい」「次回は店舗数を増やしたい」と話しています。
全国商工新聞(2014年1月6日付) |