中洲のママが次々読者に=福岡・博多民商
前総会を上回る勢い
「融資や税金など、商売に役立つ情報がいっぱい」「業者の気持ちにぴったりの商工新聞を爆発的に増やそう」―。福岡・博多民主商工会(民商)は全商連第49回定期総会(5月22〜23日開催)の成功めざし、商工新聞読者と会員拡大に一丸となっています。春の運動で100人の目標を大きく上回る179人の読者を拡大した勢いで、前回総会時現勢を何としても突破して表彰を受けようと奮闘しています。
特にみんなにしってほしい記事を張り出して喜ばれている掲示板
新聞の内容が力
読者拡大の力になっているのは商工新聞の内容そのものです。「読んでいいと思った新聞は人にも勧めよう」と拡大の輪が広がっています。民商の事務所には会員が読んで良かったと思う記事が自由に張れる掲示板「商工新聞ピックアップ」を設置し、多くの人の目に留まるように工夫しました。
春の運動では役員が手分けをして支部ごとの申告の相談会に参加。商工新聞を広げながら国保料(税)引き下げやセーフティーネット緊急融資、金融円滑化法など運動の成果について語り合い、「あなたの知り合いにまずは一人読者になってもらって」と訴えました。
その訴えに応えて、会員数の約3割にあたる143人が読者を増やしたことが目標を超過達成させる原動力になりました。拡大に参加した会員の名前が書かれた短冊をずらっと張り出し、「みんなで増やそう」の雰囲気が広がっています。
困難や共有し商売を切り開いてきた業者婦人のパワー。役立つ商工新聞を広げている婦人部員たち
じっくり読んで
中心になって頑張っている一人、春住支部のKさんは夫婦で卵・氷卸業を営んで26年。商工新聞が届く木曜日、仕事が一段落すると事務所でじっくり目を通し、商売に役立ち、特に必要だと思うところにはすかさず印を付けます。「今年の計算会では私も参加者に読者を増やしてほしいと呼びかけました。最初はドキドキしましたが『業者の思いが書いてあるいい新聞だよ』と話し、その人が拡大してくれたと聞くととってもうれしくなりました」と笑顔がこぼれます。
事例がいっぱい
月隈・席田支部の役員で高齢者のグループホーム「アート園」を経営しているNさんも商工新聞に確信を持っています。「商工新聞には行動して切り開いている事例がいっぱい。業者は賢こうならんといけんのよ。いろんな制度を利用しようと思ったら知って行動せんと」と強調。自身も開業資金の対策や補助金の申請など、どんどん足を踏み出して実現してきました。
全国でも有名な料飲街「中洲」のママさんたちにも商工新聞が広がっています。今年になって50人が新たな読者になりました。
購読を勧めているのはスナックを経営する支部役員のTさん、Kさんなどです。「不況で中洲での営業は大変だけど、民商や商工新聞の知恵や情報は力になる。『スナックも緊急保証制度の対象になる』という記事はママたちの間で大きな話題に。民商で多くの相談に乗り10人ほどが融資を実現できた」とうれしそうに話しました。
知らないと損よ
婦人部長のKさん=クリーニング取次=は「商工新聞をしっかり読み込んで、人にも教えると喜ばれるとよ。全国の運動の成果がびっしりやけんね」といつも話しています。長年スナックを経営し、いまは長男が店を継いでいますが、ママさんたちがつらいとき、親身になって相談に乗り、みんなで困難を乗り越えてきました。
「数多いスナックで生き残るのは並大抵じゃない。さまざまなお客さんを迎えるために、世の中のことを頭に入れとかんと。商工新聞は時々の情勢や、政治のことも分かりやすく書いてあるけん、しっかり読んでおけば大丈夫」とみんなの肩をたたきます。
脇田國男会長は「商工新聞読者拡大を前面にした運動で民商を大きくしようと話し合っています。一人ひとりの会員に依拠した拡大運動の輪をさらに広げていきたい」と、決意を語っています。
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