市民の期待高まるリフォーム助成制度 民商が説明会など周知に尽力=愛媛県・今治民商
愛媛県今治市が今年から実施している住宅リフォーム制度の抽選会が7月6日、今治市役所で開かれました。予算を大きく上回る応募があり、市民の期待の高さが明らかになりました。
同市のリフォーム助成制度は、市民が市内業者にリフォームを発注した際に、工事費の1割(上限20万円)を助成するもの。予算2000万円に対し、応募総額は2290万円と大きく上回り、抽選が行われることになりました。
当日は、市産業部の商工振興課の職員、助成を申し込んだ市民や業者などが参加。申し込み番号と見積金額が書かれた紙を職員が引いて読み上げ、立会人が確認するという方法で行われた結果、応募総数177件のうち、31件が当選者の辞退などを待つ「繰り上げ待ち」になりました。申し込みの工事見積り総額は予算の約10倍、2億2000万円以上になり、経済効果の高さも明らかになりました。
「当たるだろうかと居てもたってもいられず抽選会に参加した」と言う60代の女性は、番号が呼ばれ一安心の様子。「家が古くなり、ペンキの塗り替えなどのリフォームを考えていた。見積金額は208万で20万円を補助してもらえたら本当に助かる。こういう制度がもっと増えて住みやすい市になるといいですね」と話していました。
今治民商は制度の創設を求め、10年前から運動。実現後は周知徹底と活用のため、説明会などを開催してきました。抽選会を行うにあたって、市担当者から民商へ要請があり、田部浩三事務局長が立会人を務めました。
全国商工新聞(2016年8月1日付) |