リフォーム助成で仕事おこし　学習会に市民ら60人＝高知・香美郡

　高知県香南市は、今年度から住宅リフォーム助成事業を開始しました。制度創設に尽力した香美郡民主商工会（民商）は6月28日、住宅リフォーム補助金制度の説明会を開催。会内外に呼び掛けると、市民60人が参加し、業者から施主へ仕事のアピールもしました。

　香南市のリフォーム制度は、10万円以上の小規模なリフォーム工事に対し、経費の20％（上限20万円）を補助するもの。外装や畳などの設備も対象で、予算は1000万円です。
　説明会では、制度の内容や補助金を得るまでの流れ、必要書類の書き方などを説明した後、質疑応答。「いくつも直してほしい所があるが、補助対象になるか」などリフォームを考えている市民から質問が出され、業者が「自分はこんな工事が得意」など仕事をアピールする時間も作りました。
　参加者から「リフォームを考えているが業者を全然知らんき、名簿がほしい」という声も多く、さっそく民商会員の業者名簿を作成し、郵送することにしています。
　説明会に向け、民商では制度内容などを把握するため、経営対策部を中心に市を訪問し、準備。建設業者だけでなく、施主にも来てもらうため、高知新聞に折り込みチラシを入れたり、宣伝カーを回して、広く呼び掛けてきました。
　近隣の香美市では4年前から同事業を行い、今年も受付開始から2カ月で予算1000万円を使い切る勢い。香南市での制度実現も待たれていました。
　民商では「香南市でも制度を活用し仕事おこしにつなげよう」と呼び掛けています。