改善提案が実る リフォーム助成実施=岡山・玉野
岡山県玉野市は6月1日、住宅リフォーム助成制度を開始しました。玉野民主商工会(民商)は制度の要綱決定に先立って、市と交渉。より使い勝手のよい内容での実施を求めました。
「住宅関連の消費喚起で地域経済の活性化と定住促進や市民の住環境の向上を図る」ことを目的に、市内施工業者を活用してのリフォームを支援するもの。予算は1000万円で、20万円以上の工事に対して経費の10分の1(上限20万円)を市内共通商品券で補助します。
玉野民商は、5月の要綱決定前に市の商工観光課へ懇談を申し入れ、7人で懇談しました。市から提出された募集要領(案)について、塗装業の会員が「50万円以上の工事が対象となっているが、大きな仕事でしか申請できず、使える人が限定されてしまう。20〜30万円ぐらいを下限にした方が良い」と要望。飲食業の会員も「6月に申請して、交付されるのが来年3月下旬では時間がかかりすぎる。2回に分けるなどしてもっと早く交付するようにしてはどうか」と意見を伝えました。
5月下旬に公表された募集要領では、対象が20万円以上の工事に拡充。商品券の交付は10月31日までに報告書を提出した場合は12月下旬に、11月1日から2月29日に提出した場合は3月下旬の交付に修正されました。
民商は、会員へのお知らせや建設業者への声掛け、営業チラシの補助などで予算を使い切り、来年以降の実施につなげられるように取り組んでいきます。
全国商工新聞(2015年6月29日付) |