住宅リフォーム助成でまちを元気に
住宅リフォーム助成制度の創設が広がっています。長崎県佐世保市では追加予算が6月議会に提案され、岩手県北上市では10月、福岡県筑紫野市では8月から実施されます。いずれも民主商工会(民商)が他団体と協力して自治体に働きかけてきたものです。
佐世保市に追加予算を要望する佐世保民商の役員ら(左側)
住宅リフォーム助成 予算5000万円追加=長崎・佐世保
今年度から住宅リフォーム助成制度を実施している長崎県佐世保市は、追加で5000万円の補正予算を6月議会に提案しました。
佐世保民商は5月24日、制度の拡充を求めて産業振興課と懇談。「2カ月足らずで、すでに予算額の半分が使われているので、6月議会で補正予算をぜひ組んでほしい。現在対象が住宅だけなので、店舗にも今後広げてほしい」と要望しました。
応対した振興課は「4月から268件の交付を決定して2125万6000円を助成した。工事総額は3億4430万円と補助額の16倍を超えている」ことを紹介しました。また、「制度を活用した業者からは仕事が取りやすくなった、営業がしやすくなったなどの声が寄せられている」と話し、「4月からの市民・業者の制度に対する反応も考え、補正予算を組むかどうか協議中」と答えました。
懇談から2週間後6月8日、産業振興課から「6月議会に5000万円の補正予算を組むことを提案します」との連絡がありました。
民商では「引き続き懇談会を行い、民商の経営対策の要望をどんどん提案していこう」と熱く語っていました。
北上市の高橋市長(右)に要望書を手渡す高舘さん
住宅リフォーム助成 10月実施へ=岩手・北上
岩手県北上市は10月から「住宅リフォーム助成制度」を実施します。北上民商、北上建設組合、北上左官組合が3日に行った高橋敏彦市長との懇談で明らかになったものです。
参加者は「昨年12月議会で住宅リフォーム助成制度の早期創設を求める請願が全会一致で採択されたことを重く受け止め、1日も早く創設すること」を要望。高橋市長は「住宅リフォーム助成制度の創設を今年度の重要課題として位置づけている。皆さんからの意見をいろいろと聞きながら10月から実施したい」と述べました。制度創設に向けて引き続き意見交換を行うことなどを確認しました。
懇談に参加した高舘博人さん=建築=は「リフォームばかりでなく、新築にも助成するなど、よりよい制度になるよう提案してきた。北上市が活性化し、元気になるような制度にしたい」と話しています。
全国商工新聞(2011年6月27日付) |