小規模修繕工事希望者登録制度で受注=京都・亀山民商
誠実な見積りで仕事とれた
「小規模修繕工事希望者登録制度」に登録した京都・亀岡民主商工会(民商)のYさん=屋根工事=は7月15日、屋根瓦の修繕工事を受注しました。登録募集が6月15日に締め切られ、早速の受注です。
「瓦の仕入代金、古い瓦(ほかし賃)、その他の材料費に自分の手間賃を加えて見積書を書いた。ちゃんと足が出んように"適正価格"で見積りしたで。わしら小さい業者は、個人ではなかなか市の仕事なんか取れへん。こういう制度ができたから、みんなに仕事が回るんや。誠実に見積りをさせてもろたのがよかったんやろか」と喜んでいました。
この間、京都府知事選挙を通じて「安ければいい」という官公需発注のあり方に対し、「官公需法」の趣旨に沿った入札を求めて運動してきたことが、Yさんの頭にはしっかり残っていました。
7月初旬に「見積依頼書を取りに来てほしい」と亀岡市から電話を受けたYさん。市役所に出向くと、「修繕見積書の提出について」という通知を手渡されました。修繕工事は市営住宅の屋根瓦300枚の差し替えと屋根の補修でした。現場を見に行き、見積書を作成し提出。その結果、Yさんに受注が決まりました。
Yさんの仕事受注を聞いて、制度創設の運動の先頭に立ってきた奥田伸雄副会長は「ほんまによかった。頑張って制度を作ったかいがあった」と自分のことのように喜んでいました。
亀岡民商では昨年の5月以降、仕事が激減して悩む会員の声を受け、全会員アンケートで声を聞きながら、仕事おこしの運動に取り組んできました。昨年5月には亀岡市の執行管理課と、10月には教育委員会と懇談を重ね、今年の3月議会で「小規模修繕工事希望者登録制度」が実現。予算額は1億8000万円(住宅・教育費)。対象は50万円未満の小規模工事です。
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