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北海道連 建設業者実態調査
7割が売上減に
原油・資材高騰が影響 |
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北海道商工団体連合会(北海道連)はこのほど、建設業者の実態を掌握するため、「建設関連業者の実態調査」を緊急に実施。改正建築基準法や資材高騰の影響を受けている建設業者の厳しい実態が浮き彫りになりました。
調査は1月から2月にかけて2200人の民主商工会(民商)会員を対象にアンケートを郵送し、501人から回答が寄せられたものです。
昨年1年間の売り上げでは前年比「3割を超える減少」と答えた人が25%、「1割から3割以内の減少」は30%で、売り上げが「減った」は全体の7割を超えました。現在の経営状態を「良い」「やや良い」「そこそこ」と答えたのは4分の1で、「やや悪い」「悪い」を合わせると76%を占めます。
また、鋼材や金物、石油関連製品などの資材の値上がり、軽油やガソリンなどの諸経費の増加も利益を圧迫し、「最も深刻な問題は何か」との問いに多くの業者が「受注の減少」「単価の下落」「資材価格の上昇」と答えています。
また昨年の所得「200万円未満」が24・7%、「200万円以上300万円未満」は23%で、回答者の半数超が300万円以下の所得。
毎月の生活は半数が「赤字」または「赤字の方が多い」と答えており、仕事だけでは生活が成り立たない状況が広がっています。
消費税の問題では工事代金への転嫁が「完全にできている」のはわずか27%、「まったくできない」のは29%に上っています。
さらに国民健康保険や国民年金の保険料も3分の1を超える人が滞納しています。
自由回答欄には、「受注減と単価の値崩れが非常に厳しい」「公共工事の減少、工事単価の低下、若い職人が育たない」「家を建てたい人はたくさんいる。しかし収入が少なくて銀行が貸してくれない」など切実な声が寄せられています。
昨年1年間の道内の新築住宅着工件数は前年比18%減少し、改正建築基準法が工事の遅れにつながっています。
道内では5日、老舗ハウスメーカー「木の城たいせつ」が倒産。関連企業の従業員は566人、負債総額は111億円と、建設業界に危機が広がっています。
北海道連は10、11両日、道労連や建交労などの労働組合と一緒に北海道経済産業局、道労働局、北海道庁へ中小企業への支援と雇用対策を求めて交渉しました。 |
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