原発のない社会めざそう 青年1000人集う=福島
「もやもやふっとばしまスカッ!! 福島青年大集会2012」(同実行委員会主催)が4日、福島市内で開かれ、全国から1000人の青年が集まりました。原発ゼロをめざし、連帯の力で青年の願いがかなう新しい政治に変えていこうと誓い合いました。
東北、関東を中心に全国から参加した青年は「学生の夢をつぶすな」「さよなら原発」などの思いを書いた手書きのパネルを持って会場に集結。全商連青年部協議会(全青協)副議長=総菜=をはじめ、東北、関東の民主商工会(民商)青年部員も「福島を励まそう」「自分の目で現状を確かめよう」と誘い合って参加しました。
若者のパワーで
メーン集会では、大会実行委員長を務めた福島県連青年部協議会(県青協)議長=建設設計=が開会あいさつ。原発事故で青年部員が県外に避難している状況を告発し、「原発再稼働反対、消費税増税反対、青年の暮らしを守るため、全国で連帯し、若者パワーで世の中を変えよう」と呼びかけました。
リレートークでは福島の大学生、農業者らが発言。富岡町からの避難を余儀なくされた高校生は「大人は利権のために原発を維持したがっているが、未来を生きる私たちはどうなるのか」と発言し、共感を広げました。運動交流では、震災を理由にした期間社員の雇い止めに対してたたかってきたソニー労働組合仙台支部のメンバーが「解雇を撤回させことし3月に正規職員に戻った」と元気に報告。「あきらめずに声を上げることで変えられる」と確信を持って呼びかけました。首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさん、参議院議員の紙智子さんらが連帯あいさつで激励しました。
地元でも声上げ
アピールを採択した後、サウンドデモでドラムやタンバリンのリズムに乗り「生かそう憲法!」「行動おこそう!」「増税反対!」とシュプレヒコールをしながらにぎやかに福島市内を行進。デモ初参加の埼玉県青協副議長=製本=は「学んで情報を正しく判断したい。参加者として経験を持って帰り、埼玉でも声を上げなくては」と話していました。
また、午前中に開かれた八つの分科会では原発や雇用の問題を話し合いました。山形県青協議長=保険=は「放射線対策をめぐって子育てでもめる話などを実際に聞き、原発は人間関係も壊すことをあらためて感じた」と話していました。
大集会を成功させた鈴木さんは「青年が立場の違いを越えて連帯し、地域の問題に取り組んでこそ、日本が良くなる」と語っていました。
全国商工新聞(2012年11月19日付)
|