「原発ゼロ」行動全国で
きれいな故郷を未来へ・「原発ゼロ」集会に市民1300人=島根
1300人が一斉にプラカードで原発ゼロの意思を示した「原発ゼロでいこう1000人集会」の参加者たち
「もう動かさない! 原発ゼロでいこう1000人集会」が9月2日、島根県松江市内で開かれ、県内外から1300人が参加しました。「原発ゼロ」の一致点で、島根県商工団体連合会(県連)など各種団体・個人36人の呼びかけ人が組織した実行委員会が主催したもの。
鈴廣かまぼこ株式会社副社長の鈴木悌介さんが、「エネルギーから経済を考える〜持続可能な経済と暮らしのあり方」をテーマに講演しました。鈴木さんは「省エネで利益が出ることが分かれば、技術も進み、お金も回るようになる。原発以外でもお金を回す方法はある」と述べ、「故郷は自分たちの未来から借りているもの。きれいにして返さなければならない」と締めくくりました。
アマチュアバンドなどのアトラクションが披露され、フリーマーケットや展示も行われました。
参加者=研磨=は「党派を超えたさまざまな団体や市民が一つにまとまり、いい集会だった」と語り、他の参加者も「3・11を繰り返さないとの思いがひしひしと伝わってきた」「各団体が協力すれば大規模な集会ができる」と話していました。
中部電力にアピール・800人が行進=名古屋
「原発いらない」「再稼働反対」「子どもを守れ」―。名古屋市の栄の街にラップに乗せたフレーズが響き渡りました。「脱原発パレード」が9月1日に行われ、800人が思い思いのプラカード、太鼓やタンバリンなどで音を出し、街行く人びとにアピールしました。
愛知・中民主商工会(民商)からも役員を先頭に4人が参加し、栄の街を練り歩きました。中部電力(中電)本店前では、デモ隊がゆっくりと歩き、ひときわ大きな声で「脱原発」を訴えました。
沿道の人びとからも「頑張って」と声援が送られ、広場で演奏している人たちも一緒になって手拍子。タクシーを降りた人がその場でパレードに加わり、タクシーのクラクションもパレードを後押しするなど温かい雰囲気に包まれました。
参加した藤田政史副会長は「街行く人たちの反応が普通のデモとまったく違う」と驚き、「若いカップルなども手を振ってくれた。これが原発に対する国民世論なんだということを実感し、脱原発は実現できると確信を持った」と語りました。
全国商工新聞(2012年10月1日付)
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