心癒す被災地支援 映画や茶会も=京都・城陽久御山
映画の上映会であいさつする内田会長(左)
京都・城陽久御山民主商工会(民商)は3月24日〜27日、第7次東日本大震災支援として宮城・気仙沼本吉、石巻の両民商に物資を届けるとともに、映画の上映会やお茶会などで交流し、心を癒やす支援を行いました。
畳や仏壇なども
軽トラック1台を手渡したほか、2トントラックに畳40畳、田植え機、仏壇12基、三面鏡、着物、布団、生活用品、コメ、野菜などを積み、内田公昭会長を先頭に会内外の21人が多彩な支援活動をしました。積みきれない物資・段ボール97箱分は宅配便で届けました。
仮設住宅の58軒すべてにコメを配り、野菜や生活物資などは地域の人に配りました。
「仮設住宅で1人でテレビを見るのではなく、みんなで映画を見たら、横のつながりができる」と映画会を開催。石巻民商では名画を、気仙沼本吉民商では、会員の目黒政明さんの民宿でアニメ映画を上映しました。
会場ではうどん、ぜんざいを炊き出し、子どもたちには「アンパンマン風船」と駄菓子を配布。お年寄りとはフラダンスや日舞を踊ったり、お茶を立てたり、歌を歌ったりと楽しく交流しました。
狭い仮設住宅を有効に使ってもらおうと参加した大工さんは「棚付け」を支援。作業を始めると、トンカチの音を聞いて見に来た隣人が「それなら私のところも」と依頼され、終わってみれば3軒の予定が10軒に棚付けをしました。
また、「車を空で帰るのはもったいない。何か積んで帰ろう」「商売人らしいやり方で被災地を励まそう」と、地元の海産物などの特産品を運び受注販売することに。気仙沼で86品、石巻で83品目を受注。特産品を口にした人から「すごくおいしかった」との声が届きました。
今回の行動で、会外の参加者3人が商工新聞読者になりました。
全国商工新聞(2012年4月16日付)
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