全国商工新聞 第3377号2019年9月16日付
長野・上伊那民主商工会(民商)は8月18日、第7回商工フェアを伊那市内で開催しました。今年も、上伊那8市町村・8教育委員会の後援を受け、1000人の来場者で大にぎわい。仕事体験や出店など多彩な内容で、地域の業者と民商の姿をアピールしました。
喫茶店の「おにぎらず作り」では、いろんな具材を前に歓声が上がりました
職人が技術を披露し、小売業が商品を宣伝・販売しようと、計45の出店・体験を準備。「おにぎらず作り」(喫茶店)、重量当て丸太切り(木こり)など、体験コーナーには、それだけをめざしてくるお客さんがたくさんいました。子どもたちは「夏休みの宿題に」と木工教室に参加したり、「トラクターが昨年と違う」と乗り降りしたり、野菜重量当て、泥団子、壁塗りなどに、大喜び。大人気の射的には、行列が途切れることはなく、「前回は、最後までたどり着けなかったから再挑戦」と謎解きゲームにチャレンジする親子もいました。
また、パッチワークのワークショップ(「パッセン」)や、唐揚げ(「たまちゃん」)など初参加の店も大人気。「楽しかった。来年も来ます」「他の仕事の体験もしたい」「もっとこういう企画をやって」などの声が寄せられました。
民商宣伝、商売繁盛、地域活性化などを目的に始めた商工フェア。前日からたくさんの会員が準備に参加し、「民商バージョン」の顔はめ看板や、抽選の景品も会員の商品にして、とことん民商らしさを追求。「民商運動とは? 地域に貢献できる中小業者とは?」が、実感できる機会になり、「民商は地域活性化にも一役買っているぞ」ということがアピールできました。
「自分たちの技術を披露することで、地域の皆さんに喜ばれるのは、自営業者冥利に尽きる」と池上達也実行委員長=学習・運動教育。「多くの来場者があったことは、民商ならではの企画に地域住民が興味を持ってくれているということでは。運動に確信を持って、住民の要求にあったイベントを会員全体で取り組んでいけるよう頑張りたい」と話しています。