全国商工新聞 第3365号2019年6月17日付
多彩なイベントで真備町の仮設住宅に住む人たちも支援者もにっこり
「仮設住宅に笑顔を届けよう」─。京都・城陽久御山、やましろの両民主商工会(民商)会員などでつくる「災害支援サークル絆」が5月11、12の両日、昨年7月に豪雨被害を受けた岡山県倉敷市真備町の豪雨災害仮設住宅を訪問。岡山県商工団体連合会(県連)、総社、西備、倉敷、東備の5民商からも会員、役員15人が参加し、ともに被災者を励ましました。
出し物に見入る仮設住宅の子どもたち
「絆」のメンバー12人が真備町にある災害支援センターの事務所にマイクロバスで到着したのは午前9時前。西備民商の鳥越英明副会長の先導で、まず「市場仮設団地」に向かいました。京都から持参した米、みそ、テッシュペーパーの「お見舞い」を仮設住宅入居者に声を掛けて届け、イベントへのお誘いをしました。
イベントは京都の「お茶っこ」(抹茶)、京都うどんの提供、綿あめ、足湯、紙芝居、人形劇、マジック、無料バザーと多彩。「お茶っこ」は特にお客さんが多く、以前習っていたという人が「久しぶりでうれしかった」と笑顔になっていました。
11日に、「市場仮設団地」「箭田仮設団地」、12日に「柳井原仮設団地」「みその仮設団地」を訪問、イベントは仮設団地の集会所内とその周辺で行いました。4会場でうどん270食、綿菓子114本、お茶っこ90人、足湯31人、無料バザー4回、紙芝居・人形劇4回、マジック4回でした。どこでも「遠くから本当にありがとう」と喜ばれました。
仮設住宅に住む人たちとの懇談では、「交通の便が悪く、医者にいけない」「仮設住宅が狭い」「2年たてば出なくてはいけない」などの声が出されました。
地元・総社民商では仁熊進会長=小売=を先頭に、宿泊場所の手配や先導などで奮闘しました。仁熊会長は「小さな子どもも先の見えない暮らしへの不安を口にし、被災者の間にも格差や不平等が生まれている。声を上げられない人たちに寄り添うことの大切さを実感した」と話していました。