手仕事の素晴らしさ伝え
洛中マルシェに出展

全国商工新聞 第3358号2019年4月22日付

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子どもたちも多く来場し、ものづくりに挑戦

 「見て触れて話して体験して 手仕事の素晴らしさを実感する2日間」─。「洛中マルシェ」が3月23、24の両日、京都市の西陣織会館で開催されました。上京民主商工会(民商)も参加する西陣町ミュージアム構想検討委員会が毎年行っているもの。手づくり、ものづくりの職人、作家が集まり、作品の展示即売も大にぎわい、約500人が来場しました。
 「洛中マルシェ」は、作り手のものづくりへの思いを、使い手に伝えたいと、体験コーナーを重視。参加者は、陶芸のろくろや成形作業、絵付け、型押し器を使ったデザイン、染色のぼかし技術、がま口づくり、「楽しむ書」など、実際に体験しながらものづくりを身近に感じていました。チョークアート体験やアクセサリーづくりも人気で、指導した作家は「昼ごはんも食べられなかった」とうれしい悲鳴を上げていました。

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職人や作家のものづくりへの思いを伝えた「洛中マルシェ」

 近隣小中学校の協力で生徒、保護者への案内を行い、京都市発行の教育系情報誌でも告知したため、子どもたちも多数参加。24店舗をめぐるスタンプラリーも好評で、「体験ももっとしたい」とうれしい声が寄せられました。
 「洛中マルシェ」では、ホームページも立ち上げ、職人の仕事内容を紹介し、出店者の作業所での常設のギャラリーも継続。職人や作家がグループを組むことで日常的な情報発信力も強まっています。新規出店者も多く、「布わらじを教えてほしい」「ホテルのお土産コーナーに作品を置きませんか」など交流も。上京区役所で作品のロビー展示も行い、作品発表の機会を広げています。

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