全国商工新聞 第3340号12月10日付
「身近なお店にもっと親近感を持ってもらおう」-。茨城・水戸民主商工会(民商)は水戸市内の千波湖湖畔で11月4日、「第5回 みつけよう! 水戸の小さなお店たち!」を開催しました。水戸市内の事業者、市民の力を集めた地域活性化イベントには18店が出店し、1000人が来場。水戸市、水戸市観光協会などが後援しました。
「このハンバーガー、特徴は何ですか」「地元特産の常陸牛を使ってるんですよ」「うわあ、おいしそう」-。ブースを回りながらリポートするのは、地元・茨城大学の放送研究会の女子大生。「自慢のギョーザを食べてってよ」と精肉店に勧められて食レポする場面も。会場に響く明るい声につられて参加者が集まってきました。
美顔器、木工、製菓、ハーブティー、カフェなど、並ぶブースはすべて水戸市内で商売を行っている事業者。民商会内外を問わず、つながりを生かして出店を呼び掛けました。「初出店でしたが、次回もぜひ」と語るのは、ドローン体験を行った「ドローンスクールジャパン水戸校」。「体験リポートしたり、インタビューしたりして人を集めてくれるスタイルで、とてもやりやすいし、出店していて楽しい」と笑顔を見せました。茨城大学マジックサークルのステージは、子どもたちも巻き込んで大にぎわい。水戸市の公式キャラクター「みとちゃん」も登場して来場者と一緒にダンスし、大きな拍手に包まれました。
来場していた飲食店経営者から「来年は出店したい」と声をかけられたり、茨城大学ボート部ОBから「千波湖の環境を生かして一緒に何かできませんか」などオファーもありました。
18店が出店し、水戸の小さなお店の魅力をアピール
水戸民商では、出店者とともにイベントを作ることを重視。事前に2回の出店者会議を行い、企画に意見を取り入れてきました。今回は「若い女性に会場リポートを頼めないか」と提案があり、茨城大学放送研究会を訪問してオファー。当日は6人の女子大生が会場でマイクを握りました。
運営側が会場でのお店レポートや商品説明、インタビュー、売り込みを手伝うのも一体感を感じてもらうための工夫。櫻井鉄矢実行委員長=ウェブ=は、「来場者はもちろん、出店者も楽しみ、みんなで作り上げれば、もっと参加したくなる、もっと楽しいイベントを長く続けられる」と手応えを話していました。