パソコン記帳相談会を継続、便利さを実感
埼玉・浦和民商
浦和民商では、パソコン記帳相談会を月3回開催。パソコンの活用を広げるなかで、「記帳の時間が大きく短縮できるようになった」「間違っても簡単に訂正できる」「所得税の青色申告特別控除(65万円)を受けることで、国・地方税、国保税で約17万円も節税できた」「経営状況が一目で分かるし、しっかりした帳面で、銀行や信用保証協会への信用が増した」などの声が寄せられています。
相談会への参加者も増え、今ではパソコンを活用して税金の申告をする会員が3割を超えるまでになりました。
消費税の免税点1000万円への引き下げで、課税事業者が増えるなか、しっかりした帳面で税務対策にもなると喜ばれ、本則課税と簡易課税のどちらが得か、シミュレーションすることにも役立っています。
領収書整理会でしっかりした帳面づくり
香川・坂出民商青年部
パソコン会計、記帳勉強会、領収書整理会をそれぞれ毎週開催しています。消費税が導入された89年から本格的に力を入れてきました。勉強会は民商の役員も参加して、みんなで教え合います。
個人白色、青色、法人決算、消費税申告など、悪戦苦闘しながら勉強しています。
そのおかげで多くの会員がしっかりした帳面をつくるようになりました。結果、昨年の税務調査は10件中、5件が問題なしで是認。修正申告の場合でも納得のいく結果で済ませています。税務調査のときにも、申告書の裏付けがあるので、銀行やお得先への本人の承諾なしの反面調査はさせていません。
調査にあたっては仲間の応援もあり、納税者の権利も学習し合って安心です。小規模事業者の消費税対策も民商への相談が一番です。(藤井寺・源通信員)
税務調査もパッチリ、ほとんどが是認
大阪・藤井寺民商
青年部では、毎月の青年部会と併せ領収書整理会にとりくんでいます。
「領収書は集めているけど、帳面をどう付けたらいいのか分からない」‐新入部員を中心に開いた部会をきっかけに、「じゃあみんなで一から勉強しよう」と領収書整理会の開催を決定。整理会では、それぞれが自分の集めている領収書を持ち寄り、月ごと、日付順に並べ、帳面に記帳しています。
部員からは「勘定科目の分け方が分からない」「生活費と経費はどこで区切るの」と素朴な疑問も次つぎと上がり、対応する青年部役員や事務局員は大忙し。
役員の間では「記帳や税金の要求で部員が集まり、活気ある部会ができた」「記帳することに慣れてきたらパソコンで毎月の試算表を出すところまで進めよう」との抱負も出され、いずれは所得税や、税金の成り立ち、使われ方まで学習を深めようと話し合っています。
法人部会で税金や経営を活発に交流
広島・福山民商
福山民商では、法人会員相互の経営交流と自主記帳・自主申告活動を支え合おうと、法人部会を結成し、活発に活動しています。
部会では、決算月ごとに対象会員に案内を出し、集まって話し合うことから活動を開始。新会社法の成立に伴ない「改正」された「同族法人」への課税強化と対策、要件が緩和された交際費課税の内容、消費税対策とパソコン記帳など、法人で事業をしている会員の要求を取り上げ、学習会を中心に活動しています。
また、全国商工新聞の「相談コーナー」に掲載された税金や経営に関する専門家の解説を抜粋した資料集を作り、経営対策への関心を高める努力もしています。
税理士を招いた、「会社経営者のための記帳決算の注意点‐法人税制『改正』への対処法」には60人が参加しました。
「うちの会社は、役員は私一人だけだが、同族法人課税の対象になるか」など具体的な質問が活発に飛び交い、大変好評でした。(
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《体験談》
経営対策や節税にも役立って(北海道・建築・女性)
商売を始めた12年前に税務署で確定申告書の書き方を教えてもらったところ、とんでもない高い税金になり、びっくりしました。知り合いの紹介で民商の会員になりました。
毎月開く地域の支部の記帳相談会で伝票の起こし方、試算表の作り方を教わりました。最初は苦労しましたが、単価の切り下げで大変な建築業界で、毎月の売り上げや利益の状況が把握でき、夫とともに「やってきて良かったね」と話し合っています。
今年から消費税を申告することになり、税金がより少ない簡易課税を選択しました。青色申告なので65万円の控除もとり、節税もできています。
操作や簿記が分からなくても(東京・理容・女性)
私がパソコン会計講座に参加したのは、税金が生活を圧迫していたことと、不況のなか、経営を立て直したいと思ったからです。パソコン操作や簿記もよく分かりませんでしたが、伝票入力ができるようになりました。
婦人部の自主交流会にも参加しながら先輩や事務局の方々に親切に教えていただいた結果、今年は65万円の青色申告特別控除を受け取ることができ、税金が安くなって本当に助かりました。
経営の状況がよく分かり、商売を伸ばしていく上での参考になっています。交流会を通して本音で相談できる人たちと出会えたことは、私の人生のなかでこれほどうれしいことはありません。
本当に救われる思いでした(大阪・金型・女性)
数年前、不況のあおりで売り上げががた落ち。「支払いをどうしよう」と主人と頭を痛める毎日でした。数カ月はなんとかやりくりしたのですが、もう限界でした。
友人の勧めで民商に相談。「大変やったね。大丈夫。資金繰りや経営のことは何とかなるから頑張りましょう」‐この一言で今まで張りつめていた気持ちが楽になり、本当に救われる思いでした。
それまで経理のことは人任せで費用もかかっていましたが、自分で記帳しようと覚悟を決めました。民商の簿記学校では、振替伝票の書き方から始まり、今ではパソコンを使って入力もできるようになりました。
民商の親切・的確な助言に感謝(福岡・ガソリンスタンド・女性)
主人の父親から3年前、急きょガソリンスタンドを引き継ぐことになりましたが、その父親が急死。困り果てていた時、会社の登記や経理、取引先との関係など一つひとつ的確に助言してもらい、親切な対応にとてもありがたく思いました。
経理のことでも、民商のパソコン教室に誘われ、これまで触ったことのなかった私でもパソコンが扱えるようになり、記帳もできるようになりました。税理士が講師の税金講習会にも参加し、大変勉強になりました。
友達から家庭のことや商売、税金の悩みごとなどを聞くと、「民商に行くといいよ」と勧めています。それだけ頼れる、身近な民商です。
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