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トップページ > 全商連とは > 中小商工業研究 > 全国商工新聞 第2792号 7月30日付

中小商工業研究
 

第15回中小商工業全国交流・研究集会
ふみ出そう、憲法を力に。地域から発信しよう、中小商工業の輝きを
パネルディスカッション A広げる―ネットワーク (有)日拓精工代表取締役社長 荒井潔さん

 日拓精工の前身は友禅染色の荒井捺染工場でした。斜陽産業の悲哀を散々なめた後、地場産業の精密組み立て業へと転進しました。やっと軌道に乗り始めた昭和59年、親会社の倒産を機に情報機器の開発・製造へと軸足をシフトしました。
  コンピューターのデータを保存する場所をひと絡げにストレージと言いますが、代表的なのがハードディスクです。はじめから製品開発できるはずもなく、下請けを通して技術を吸収し、染色業時代の製品製造の経験が最終的に製品開発へと駆り立てたと思います。また、製品開発を可能にする製造業の集積も大いに味方してくれたことも上げなければなりません。
  工業振興に10人以上の専業スタッフを置く岡谷市の中にあったことも幸いでした。NIOM(ニオム)と言う異業種グループの存在は、産業集積と密接に関係しています。特異なのは、製品開発に手を貸してくれる仲間が誰もいないこと。開発した製品の製造段階ではそれぞれの加工業の特殊分野で協業し合えるのです。板金・プレス・切削・熱処理・表面処理・塗装・シルク印刷と製品製造に必要な業種は何でもそろっています。こうしたフィールドで連携しあって初めてものづくりができたのだと思います。
  商工交流会では、ネットワークの果たす役割について参加者の皆さんと大いに議論したいと思っています。

 
 
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