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トップページ > 全商連とは > 中小商工業研究 > 全国商工新聞 第2787号 6月25日付

中小商工業研究
 

第15回中小商工業全国交流・研究集会
ふみ出そう、憲法を力に。地域から発信しよう、中小商工業の輝きを
「変える―自治体・地域」 パネリスト 三浦純一さん

 「産業なくして生活なし」と言えばすごく大層に聞こえます。「自治力による」と言うと、何やら新しい感じがします。でも実はどちらも空気を吸うように、大昔から自然にやっていること。なぜなら人は産業に就かないと食べていけませんから。それも一人ではやれないので、人と協力しながら。つまり産業的自治です。その自治が最近追いつかなくなってきた。経済のグローバル化で零細工場、個人商店がどんどん廃業に追い込まれました。まだ先が見えません。ここは自治の方向を少し変えないといけない。
  市場が大きくなると、当然生産も大規模化します。しかしそれができるのは大企業だけではありません。100年以上も前に、A・マーシャルは小規模な事業所の集積が大規模な生産をしていることを発見しました。シェフィールドの金属加工やゾーリンゲンの刃物産業などです。現代ではサード・イタリアやシリコンバレーの集積がその発展型として紹介されます。過去も現在も共通しているのは、自治のチカラを土台にした縦横なネットワークが集積を生き物にしていること。
  つまり自治のチカラが高まれば、その地域に適した方策が出来上がってくる。そう考えて大東市ではネットワークづくりと自治のチカラ育成を産業振興の基本に据え、手がけだしました。商工交流会でその具体的な話をしたいと考えています。

 
 
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