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トップページ > 全商連とは > 中小商工業研究 > 全国商工新聞 第2787号 6月25日付

中小商工業研究
 

第15回中小商工業全国交流・研究集会
ふみ出そう、憲法を力に。地域から発信しよう、中小商工業の輝きを
「極める―技術・商売」 パネリスト 一柳邦彦さん

 ギター作りは木が一番大切です。最低15年自然乾燥した木材を使うことで、より安定したギターを作ることができます。ぼくのところには製材して46年たった表面板(エゾ松)があり、その木を使った音色は言葉ではいえないものがあります。
  技術は代々受け継ぐものですが、ぼくの世界では材料も受け継ぐことによって、より良い結果をもたらすと思っています。
  父から技術を学ぶだけでなく、ギターの歴史からも多くを学ばなければなりません。ギター作りは歴史の解釈によって、考え方、作り方が違ってくるからです。
  楽器の世界には名器という世界があります。バイオリンではストラディバリ、ピアノではスタンウェイですが、ギターにも何本かあり、日本ではその名器を手に取って見ることができます。
  そこから感じるインスピレーションは、父たちの常識を打ち破り、覆すことにもなってきました。
  ぼくの場合、作ったギターを信頼する演奏家に奏でてもらい、多くの名器を知る知識人の力を借りることで、インスピレーションを研ぎ澄まし、前に進んで来ました。そんな人たちに出会ってこれたことに運命を感じています。
  ぼくは父を初め、信頼できる人たちとの出会いと、自分も信頼されるよう努力することが、良いギターを作る近道だと思っています。

 
 
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